メニューを開く 項目を開く 記事投稿時刻 コメント トラックバック カテゴリー ブログテーマ タグ URLリンク コメントの編集 コメントに返信する

シングルマン

2018/01/18  20:26
0
0
n_820gadsx1728pl.jpg
【概略】
16年間共に暮らしたパートナーを交通事故で亡くしたジョージは、悲しみを終らせるために自殺を決意する。しかし、死を決意した瞬間から、世界の見え方が少しずつ変わり始め…。
ドラマ



.0★★★★★
日々私達は死に向かって歩いていく。でも、切り取った人生の中に生の喜びはなかっただろうか?

孤独と喪失感がとても伝わってくる作品でした。

16年間共に暮らしたパートナーが、交通事故で亡くなってから8ヵ月。「愛する者がいない人生に意味はあるのか?」日に日に深くなる悲しみを自らの手で終わらせようと決意したゲイである大学教授の一日の物語です。

もともとコリン・ファースさんに身悶え気味の私…もう見所満載で色々困りました(笑)朝の身支度に始まり彼の切ない心象風景に至るあたり、美しく、切なく、甘美で、感傷的で。その心の機微を繊細な演技力で魅せられました。

また、主人公のジョージの感情が揺れるシーンは、抑えられた画面の中、彩る事によって表現されています。彼の感情が歓びを得た瞬間の輝き。また美しい思い出ばかりに気をとられる。

恋人が飼っていたのと同じ犬と出会った事、自分を慕ってくる学生、受付嬢の微笑み、躍動する筋肉、隣の家の少女、信頼しあえる親友の存在、スペイン人の青年とみた夕日。いざ死を迎えるとなるとなにもかもが美しく愛おしくみえてくる。そして気づく、生とはこの積み重ねなのではないか。

「世界が清らかになる瞬間」って確かにあると思う。でもそれは本当に一瞬で消えてしまうのも確か。掴もうとしてもすり抜けて現実に引き戻される。でもそれらの積み重ねが「生の喜び」なのかもしれない。生への執着を取り戻した矢先に訪れた死、実に皮肉ですが美しいラストでした。

監督がデザイナーだった事もあってか、ジョージの住居などかなり素敵な内装。音楽や心象風景の描き方やそういったちょっとしたところにもセンスが光りますね。
関連記事
ランキングに参加しております。
ご協力お願いいたします。
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
にほんブログ村
にほんブログ村 映画ブログ B級映画へ
にほんブログ村

コメント

コメントの投稿