ホラー

ダーク・アンド・ウィケッド

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【概略】
父を看取るために帰郷した姉弟。ところが母は「来るなと言ったのに…」とふたりを突き放し、その夜首を吊って亡くなる。それは想像を絶する恐怖の幕開けに過ぎなかった。
製作年:2020年
製作国:アメリカ
収録時間:95分
ジャンル:ホラー
日本語吹替:なし

.5★★★☆☆
終始不穏。まるでカウントダウンの様に日を重ねて、死へと繋がる。
神父の存在が不気味だなと思ってたら、それすらも。何故この家族に憑いたのか、それもわからないものね。本物神父の娘の名前もルイーズで~とか、そこの繋がりは不明ではあったけど。
ある意味で明確な理由がなく理解出来ないものほど怖いってのはあっているかも。
羊ちゃんたちのあのシーンはちょっと凄かった。ジャケ画では明るいけど、本編は画面暗い。
ある意味で全く幸せな結末がみえないバッドエンド一辺倒な話は硬派な感じではあった。
姉弟であるルイーズとマイケルにも、感情移入は出来ない。
「一人きりで死ぬのは…」といっていた看護師。意識のない寝たきりというのは、ある意味で「死んでいる」のと同じなのかな。それを看護し続けるというのは、とても辛い事だと思う。
人を絶望させてから殺しにくるというのは悪魔の常套手段ではあるものの、こういった作品って大抵対抗手段が何かしらあって(悪魔祓いとか、理由や動機だったりとか)、それに縋るけれども結局はバッドエンドって作品が多いけど、本作は一方的に悪魔のターンが続くのが良かった。
あと、お母さんね。お母さんのインパクトは特に良かったわ…。あんないかにも切りますよっていう包丁シーンだけじゃなくて(切るどころかザクザクだったわ)、その死もその後も。
展開の起伏が少ないのと終始不気味な演出と空気感があるので、緊張感がなかったら眠ってしまう人も多そう。
悪意が理不尽に降りかかる映画でした。理由のない邪悪に蝕まれていくってこんな感じなのかもしれない。救いはない。
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ジャンル: 映画
テーマ: 映画感想
( 最終更新日: 2023/05/20 Sat )
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