
【概略】
この世に絶望し、信じるものを失った牧師。戦禍に見舞われた街を上空から眺めるカップル。その悲しみは永遠のように感じられるが、長くは続かず…。
製作年:2019年
製作国:スウェーデン/ドイツ/ノルウェー
収録時間:76分
ジャンル:コメディ
日本語吹替:なし
.0★★★☆☆
「さよなら、人類」のロイ・アンダーソン監督・脚本、時代も年齢も異なる人々が織り成す悲喜劇。
この監督さんの例えば三部作(「散歩する惑星」「愛おしき隣人」「さよなら、人類」)とか、そこまで大傑作とも思わないし爆笑するとも思わないんだけれども、なんでだか見てしまうというか、気になってしまう。不思議。
…で、件の三部作が人類の生から死までを描いていた気がするんだけど、ついに、死を超えた天から見た視点になりましたか。三部作とは繋がってるのか、どうなのか??
相変わらずの独特の間と一部が止まった画の作り方?が、絵画みたいに一瞬見える。そういうところは面白い。
なぜか、ワインのシーンの給仕と客の話が印象に残った。ちょっとここ笑ってしまった。
愛は変わらず永遠のエネルギーで形が変わるだけ、という読書青年と髪すき少女の話がメッセージ的な感じかな?
「信仰を失ったんだ」と精神科医に詰め寄る牧師。確かに、職業上、信仰を失うと、いままで信じてきた全てが否定されたような気分で、仕事にも人生にもさし障りはあるだろう。それに対し「バスの時間があるので」と返す先生の様子が現実的だった。
そして今までと同じくコメディ枠のコメディではなかった。何を観たんだ?と言われたらば、アンダーソン映画としか言えない。
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