
【概略】
人生に絶望し、ソウル市内を流れる漢江に飛び込んだキムは無人島に漂着。泳げない彼は自力で脱出もできず、大都会にいながら孤立無援の状況だったが、知恵を絞ってサバイバル生活を始める。一方、対岸のマンションで3年間引きこもり生活を送っていた“わたし”は、ある晩カメラ越しにキムの姿を見つけて好奇心を抱く。
製作年:2009年
製作国:韓国
収録時間:118分
ジャンル:ラブロマンス
日本語吹替:なし
.5★★★★☆
概略の通りなんですが、会社をリストラされてでの借金が元なんですよね。漢江に飛び込んで死にきれなかったキムは、ビルから飛び降りようと考えるんだけど、泳げないから対岸にもどこにもいけない。漢江に浮かぶ、無人島(?)で過ごす羽目に。
サバイバル生活をしはじめるキム。そんな彼を発見して興味を持った3年間ひきこもってる顔に痣のある女性。発見って言ってもカメラ越しなんですけど。観察しはじめる。
誰かが捨てたゴミのジャージャー麺の袋の中にひとつだけ粉があったのに麺がなくて、食べれないと思うとめちゃくちゃ食べたくなって、鳥のウンコの中に種はある!と確信してからウンコを取るのに「久しぶりにカードを使ったよ」のシーンで笑った。
人間、サバイバルを始めると、何もないとこから色々生みだしたり出来る物なのかねえ。
観察してる女性に、変態の地球外生命体と思われてるキム、既に観察から2か月たっていた。キムを観察し続けていた「わたし」はついに行動する。漢江に、手紙入りワイン瓶を投げ入れること。
更に3か月後、逞しくサバイバル生活で生きているキム。可笑しい。キムの畑には芽が出てた。
また、「わたし」の手紙はようやく届く。砂浜に描いた「HELLO」。そのお返事と言う感じで「HELLO」。
砂浜に描かれた「HOW ARE YOU?」そしてまたも手紙入り瓶が届く。確かに、国際ペンパルみたいだよね。お互いになぜか英語でコミュニケーションをとっている。
そしてついに、「わたし」は出前でジャージャー麺を届けてあげるんだけど、小麦がひとふさなっているのもあって「僕にとって、いま、ジャージャー麺は希望です」と伝言があり、戻される。
ジャージャー麺って実は食べた事ないです…辛そう。見た目は味の濃いソース焼きそばに似てるけど…。韓国映画ではよく刑事さんが食べてたりするよね。
キムの事もあって、完全引きこもり生活を送っていた「わたし」もほんの少しずつ変わってく。
最早、月の写真とか誰もいない世界とかじゃなく、部屋中にあふれてるキムの写真。てか、キム器用だよね…。麺らしきものを作り終えたキムは、ついにジャージャー麺らしきものを作り上げる。
ついに「希望」を食べたキム。「君は誰?」瓶の相手の事が気になってきます。
「わたし」は、いつものようにネットから拾った美人の女性の写真を使おうとするんだけど止める。自分に自信がなく、そういう気持ちが先にきてたよね。
相手からの連絡がない事で、キムはなぜ?と砂に書いたり叫ぶんだけど、「わたし」はわたしでネットで偽の写真を使いまくっていた事で、実際の学生時代の写真とか晒されてた。←まあこれは仕方ない。
やがて台風が来て、あの壊れた白鳥のボートなども流され、大切にしていた畑も壊滅する。さらに、台風で汚れた漢江の浄化隊員が上陸してきて、ついにキムは無人島を追い出されちゃうんだよね。
ラストはもうとにかく走れ!走れ!!!って思った。春に1回秋に1回の警報が今鳴るなんて、運命だ。
個性的で不器用な(性格的にね)、二人の世界がとても良かった。
コメント
これはあれだ。見た人でダメ出ししてる人を見た事がない無敵コンテンツ。韓国映画が得意な今はなきシネマート六本木がことあるごとに掛けてた。
無敵コンテンツ、確かに。
これ、考えても乏しめるところが浮かばないですよ
せいぜい、彼女?妻?の電話対応がアレだったかなとか、
これ借金どうなったのかとか、そのくらい
本筋とはあまり関係ない部分が気になるくらい
不器用なふたりがたまらなく愛おしく、共感性もうみました
今日スーパーに寄ったら「汁なしジャージャー麺」が売ってたので、一瞬手をのばしかけましたー