【概略】
エフゲニアは浮気性な恋人・キリルの気持ちが離れることを恐れていた。思い詰めた彼女は、友人を生贄に捧げる代わりに真の愛を得ることができる闇の魔術に手を染めるが…。
製作年：2021年
製作国：ロシア
収録時間：93分
ジャンル：ホラー
日本語吹替：なし
.0★★★☆☆
暴走する愛と狂気が闇の世界の扉を開くダークファンタジー・サスペンス。サスペンスと言うよりホラーだわ。
娘ポリーナの父親でもある恋人キリルは浮気性。浮気性は無理、治らないわ。そんな彼にご執着のヒロイン。
まあ子供の父親なんだし！私愛されてるの！って信じたい…ってのはわかる。でもだからといっていきなり黒魔術に走るの理解出来ない。
しかも友人でもない「顧客」の結婚式で術を発動。（本当に愛し合っていないとダメとかさ、この新郎新婦に何があるかわからないのに）
でも術の通りキリルは自分の所へ来てくれて。エフゲニアは「愛（術）が成就したわー！」って思う。
でもさ、いびつなんだよね。どう見ても異常なの。エフゲニアも「私はあなたのものだけど、所有物じゃない」って言う。
家宝の指輪も、ママさんの指を切り取って指輪を奪うとかさ…。永遠に俺のもの…ってことで「芸術品」にされるとこだったり。
「男はクズよ」って助けてくれるドライバーの女性がいて助かったけどさ…。実際のところ「逃げ場所」は医師のヴィクトル（花婿になってた男性）のもと。
でもキリルはバイク事故で死んだ。…当然、遺体となっても「愛の絆」は解けない。
しかし愛されてみて初めて、ただ「捨てられたくなかっただけ」っていうのがわかるのは皮肉よね。
本物の愛ではないから術は失敗した。でも本物の愛なんてものがあるなら、最初から愛の術なんて頼まないよね。
ヴィクトルが「巻き込まれたくない」って思うのは仕方ない。それを図々しくも「あなたに助けて欲しい」なんてのはヒロイン属性なわがままだよね…。
黒魔術の女性の母親が一旦悪魔を追い出してくれたけど、あの結婚式の2人も、黒魔術のおかげで変わっていたの。悪魔が結婚を祝福したから。
悪魔の術を無効には出来ないけど、出し抜くことは出来る。関係者全員が集まるのとかはちょっと不自然だったけど（笑）
結局出会いなんてわからないってことかな。花婿になるはずのヴィクトルと、いい感じでしたよねエフゲニア。
巻き込まれたこのカップル可哀想に＾；
悪魔キリルの顔が石膏だったのは良かった。ヴィクトルが抵抗して石で頭を殴るとガシャーンと割れる。
そしてヴィクトルを殺そうとしたためエフゲニアは「私の魂をあげる」と宣言し、石膏風呂の中に自らの体を沈める…。
バッドエンドですね！！マネキン教会の「結魂式」で、微笑むキリル…。
ジャケ画像が全く面白くなさげだしヒロインも可愛く映ってないですが（司祭誰だよ）、ヒロイン美人さんだし、このバッドエンド系もロシアホラーものに多くて、個人的には好き。
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