
【概略】
トムとジェマは新居を探しているカップル。ある日二人はふと立ち寄った不動産屋から、全く同じ家が延々と並ぶ住宅地<ヨンダーYonder>を紹介される。勧められるままに現地をたずね、内見して帰ろうとするが…。
製作年:2019年
製作国:ベルギー/デンマーク/アイルランド
収録時間:98分
ジャンル:サスペンス・スリラー
日本語吹替:あり
.0★★★☆☆
イモージェン・プーツ可愛い。ジェシー・アイゼンバーグとカップル役で共演。小学校の先生と庭師。
普通に考えて、あまりにも同じ住宅が並び過ぎてて気持ち悪い。カルト・コミュニティっぽい。
イメージと違うし、案内役のマーティンが急に消えたので帰ろう…と思ったらこのヨンダー(住宅地)から抜け出せない。どの道を通っても、9番の家に戻ってしまう。そして夜になってしまう。
屋根に上がるも、見える一面全部ヨンダーの宅地で絶望的。太陽を目指して柵を乗り越えて進んでいく二人だけど…再び太陽が沈んでも出ていけない。9番に戻る。
更に道に「プレゼント」が置いてあり、SOSの代わりにとトムは一軒の家を燃やす。次の日、「プレゼント」として赤ん坊が入っている箱に「育てれば解放される」と書いてあった。
燃やしたはずの9番の家が元に戻ってた。
赤ん坊はすぐに大きくなり98日目で既に少年に。
大きくなっていく少年は、物真似したり、こっそり愛し合う二人の姿やダンスしてるジェマを見てたりするから、最終的にジェマとそういう関係になろうとするのでは…と恐ろしい事を考えてたんだけど、そこまでじゃなくて、ただ、よく見ると凄く顔もマーティンに似てるような気がした。
出れないだけじゃなくて、ギャー――とすぐ叫ぶ少年の世話もしないとだし、「あの子と呼ぶな、アレは人間じゃない」と言うトムと、子供を放置できなかった小学校の先生のジェマ。トムは庭を掘り続け、ジェマはあの子の世話。段々心がすれ違っていく。一緒に歯磨きしてたシーンとの対比が効いてくる。
少年の謎はすなわちこの宅地の謎。
時は過ぎ…少年から大人へ。更に不気味さ際立つ子供。トムの具合が悪化し、「お願いだから、トムを見殺しにしないで」とジェマが子供に頼むと「そろそろ解放のときかもね」とサラリと言われる。
しかし、掘っていた深い穴の中で、人間の遺体を発見したトム…何の病なのかわからなかったけど、ジェマと思い出話をしてる時に亡くなってしまう。そしてようやく子供が持ってきたのは、遺体袋だった。
ジェマはついに「子供」をつるはしで斬りつけると、子供は四足歩行の動物のように「家」の下にもぐっていって…(ここ、キモ!)。
落ちていく、落ちていく。「私の役目は何?」「あなたは母親。世界のために息子を育てる者」「私はあんたの母親じゃ…な…い…」
ジェマたちが埋められた穴はすぐに埋まり葉も茂る。そしてそのまま「息子」は普通にヨンダーから出ていくのだった。次のマーティンとなって。
なんか少年がマーティンと似てる気がしたのは、そういう設定とオチだったからなのか。
コメント
パッケージのデザインがなんだか明るめでサスペンス感が
あまりわかなくて借りなかった作品ですが
今回借りて良かったです
オープニングのカッコウの雛の映像が暗示的だったので
赤ちゃんを育てたら解放するというシーンでそういうこと
なんだろうなとは察しました
ただ赤ちゃんを何歳まで育てたらいいのか
すぐに心配になりましたが
100日も満たないのに少年に育ち人為的な現象では無いと
思いました
SF作品としてはアプローチが面白作品ですね
しかし人間のカップルの子育てを研究する意味というのは
どういうことなんだろう、続編があればその辺も語られるのか
宇宙人の意図が知りたくなる作品ですね
このヨンダーみたいな区画の町には住みたくないですね^;
普通に自分ちを見失って迷いそうだし…
それにしても、
次のマーティンを繰り返し成長させるその過程を
なにかしら検査や実験をしていた、ということなのでしょうか
人間(ではない)を育てる過程での、父役、母役、
彼ら?の間では、この二つの役回りが決まっているかのようでしたが…。
生育環境なんて、パートナー2人によって違ってくるし
そういう意味では、「実験対象」足り得る話なのかもしれません
なんだかいろいろ考えてしまうのだけど
マーティンはカップルでは内客が来たら
普通の物件を紹介するのかとか
普段の接客する姿を見て見たいという気
になります
そもそもカップルじゃないと店がいないのか
また店としてちゃんと登録されているのか
いろいろ考えちゃいますね
一人できた客だったらもう一人と一緒に出直
してください、または現地にもう一人と一緒に
来てください
などといい、じゃあいいです他の店で探しま
すと言われたり
ジェンダーカップルでもエンダーを進めるの
かとか、そう考えるといろいろ面白い作品ですね
そうそう、そういう状態でも
ヨンダーを紹介するのかっていうところは面白いですよね
色んなカップル・パートナーがあってよいと思いますが
それを適当になのか総括的になのか、
結局どういう実験なのかがわからないのもあって
どういう意反応をするのか…
ちょっと興味ありますよね。
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