ヒューマン・ドラマ

奇蹟の詩 ~サード・ミラクル~

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【概略】
多くの人々から尊敬された修道女・ヘレンが死んだ時から起こった奇蹟。彼女を「聖人」として認めるか否かの調査にやって来たフランクは、驚くべき衝撃の事実を知ることとなる…。
製作年:1999年
製作国:アメリカ
収録時間:119分
ジャンル:ヒューマン・ドラマ
日本語吹替:あり

.0★★★☆☆
F・F・コッポラ製作総指揮、エド・ハリス、アン・ヘッシュ共演による感動作。
血の涙に隠された、史実の破片…。
教会に従属している神父のフランクは、血の涙を流す聖母マリア像の調査を命じられる。
教会住み込みで、皆に慕われていたヘレンと言う女性が死んだ直後からだった。ただし、血の涙を流すのは、11月の雨の日に限る。11月はヘレンが亡くなった月だった。
彼女が住み込んでた教会関係者は本物だと信じ込んでるし、彼女を「聖人」認定するかどうかを調査して欲しいとの事だった。
全く立てなかった車椅子の青年が立って歩いていたり、末期だといわれていた病気の少女が完治したり。奇跡というものはそういうもの。
フランクはそれまでの色々な事象から、「奇跡殺し(ミラクルキラー)」とあだ名されてた。
ヘレンの娘ロクサンヌ役のアン・へッシュさんが美人。エド・ハリスはいつも通りカッコいい。年齢差を感じるんだけど、恋に落ちる二人。二人が抱きしめ合いながらキスを交わすシーン、とても素敵だった。その先はないの。そこまでなの。
フランクは奇跡をニセモノだと色々証明してきたが、当然信仰心があって神父になったのだから、「神の奇跡をもう一度信じたい」のだと、酔っぱらって懺悔室に入るところ、良かったですよね。
神の存在を心から信じることが出来れば、ある意味で楽だよね。でも神は試練は与えても取引はしない。
血の涙の血液を採取したらヘレンと同じA型。調査っていっても、血液サンプル取ったくらいな気がしますが…^;あとは少女マリアの病気が完治したという事実。
奇跡認定って2つ以上の奇跡と英雄的な善行じゃなかったっけ?違ったかな…。
更に死の床にあったマリアが救命装置を外されて息を引き取るはずが教会へやってきたという事実。そして実はヘレン(本名ヘレナ)がオーストリア出身ではなくスロバキアのジプシーで、ある町にて米国の爆撃機が爆弾を投下したが、少女ヘレナが祈っていると、なんと爆発せず…の冒頭と繋がるのだった。それを間近で見ていたのは3人。ドイツ兵と神父と父親だけ。
フランクと敵対する大司教が、実はその場にいたあの神父だった。「あの神父はあなたですか。一度だけ奇跡をみたことがあるとおっしゃっていた…」
結局、3つ目の奇跡を待っている状態でヘレンの聖人化調査はうやむやに終わるのだけど、フランクの心の信仰は、甦ったのですね…。
神父もの大好物なので、しかもエド・ハリス!とムネドキしてたのですけど、やはり信仰ってのは難しいものだなと。誓いを立てた友人は完全に神を讃えていたけど、フランクはニセモノを見てきていたからか揺らいでた。この信仰が揺らぐ神父の姿って凄く…いいよね(変態)。
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ジャンル: 映画
テーマ: 映画感想
( 最終更新日: 2021/08/21 Sat )
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