
【概略】
魔法が憲法で禁止され、魔女狩りで逮捕された女たちが処刑される恐怖国家・アメリカ。女子高生・クレアの母親・マーサは魔女たちをかくまい、国外逃亡の手助けをしていたが…。
製作年:2021年
製作国:アメリカ
収録時間:98分
ジャンル:サスペンス・スリラー
日本語吹替:あり
.0★★★☆☆
魔術が実在するアメリカを舞台に少女たちが運命に抗うアクションスリラー。
冒頭で火あぶりにされる女性が叫ぶ、「南十字星!」
どうやらここは、魔力がある世界線。「魔女」として政府に追われる彼女らを、主人公の女子高生クレアの母は、壁の中で匿っていた。逃亡の手伝いをしているのだった。
ある日、冒頭の火あぶりにされた女性の赤毛の姉妹フィオナとシェイが、クレアのもとへ来ることになる。
ただ、水の運搬と称して「引き取り」に来るジェイコブが捕まって殺された。そのためあくる日来るはずだった迎えが来ないのだった。
第6改正案が通れば、魔女の血筋ってだけで弾圧されてしまう。魔女に両親を殺されたというタイトルの女性の動画には、魔女の娘が運転していた車で両親が事故にあって亡くなったというものだった。ちょっとそれは…違うんじゃない?って思ったけど、その女性は「免許なんてとりあげればいいのよ!」とか言ってて、ああ、魔力の存在があるから不理解のそれが恐怖になってるんだなあと。理解出来ない者が一番怖いですからね。
善の魔力を使って(いわゆる白魔法)、蝶々のオブジェを浮かせて見せてくれた「魔女」もいたのだけど、もう魔女ってだけで善悪は関係なしに魔法捜査局(BMI)にとりしまわれてるんだねえ。
それと母親が「あなたのためにしてるのよ!」と言うから、実はクレアも力を持ってるんだろうなあ…と思ってたら、やはり。映画館のチケットでもめてた女性の割れたガラスも、クレアがせき込んでた時だったし。
姉妹の姉フィオナと仲良くなったクレアは、バーに行った事がないという彼女を連れて行くんだけど、試しに魔法を使ってみようとしたら、電気が消えた瞬間、椅子が天井にくっついてしまいそれを大勢がみてしまう。
「魔法は悪い事なの?」そう嘆いて泣く姉妹の姉フィオナ。
南十字星の夢を見て、家の屋上から飛び降りてしまうクレアは無事だったけど、一部始終を近所のおせっかいおばさんに見られてしまう。
学校では、魔女の印?があった女生徒に、水没試験を行っていた。重石がわりに椅子にしばりつけても魔女は浮くとか。その試験でパニック障害をもっていて、一人命を落としてしまう同級生の子がいた。
そしてついに家にもBMIの捜査官が来て、冒頭の女性を焼き殺したのがこいつだとわかる。あの焼き殺された母親が、腕をニョって出てくるとこ良かったけど、結局クレアが一番強い力持ってるって感じがいまひとつだった。
父親の家系がそうだった。遺伝する可能性はあったけど…魔力の強い家系で、国境の向こうに住んでいるのだった。
「南十字星を目指して」と言っていたのはそういうことだったのか。魔力を持つ人間ならば、南十字星の描かれた壁を通り抜けられるんだね。
あの代々魔女狩りをしていたという捜査官の「嘘」を見抜く能力もなかなかキャラ的に良かった。
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