
【概略】
がんで余命180日と宣告された大学教授・リチャードは、追い討ちを掛けるかのように妻から不倫を告白される。死を前に怖いものなしになった彼は、残りの人生を自分のために謳歌しようと決心し…。
製作年:2018年
製作国:アメリカ
収録時間:91分
ジャンル:ヒューマン・ドラマ
日本語吹替:なし
.0★★★☆☆
ジョニー・デップ主演によるヒューマンコメディ。
まあ、もう自分が死ぬの確定してたら、怖いものなんて世の中にないのかもしれない。悲しむだけじゃなくて、逆に、謳歌しよう!と思えたのは良い方かも。
でも一応破天荒ではあるけどちゃんと授業を続けているのは、ちょっと不思議でもあった。でもあの授業に残った子たちは、これから色んな意味で幸せを吸収する下地が出来た気がする。
「相手が本気を出してきた」これ癌の事なんですけど、親友のピーターのほうが感情的に泣いてしまってるところとか、「いい友人でいたくて頑張ってる」っていうの、いいなあ。
「グッバイ、リチャード」これ奥さんの言葉だったんですね。
愛した女性(レズビアンなので)に振られたあとに、パパは病気でもう治らない、遠くへ行くって言われて…私ならこれ以上はもう立ち直れないよ。しかも「お前は大丈夫、幸せな未来が待ってる」って言われても…。
右に行くか左に行くか。でもあてのない真直ぐな道を選ぶのもいい。人生を豊かにしてこなかったことを悔いて、生きていることを大切に、日々の一瞬一瞬が愛おしい時間なのだと…。
まあこの手の話にはありがちのメッセージ性ではありましたが、辛気臭いか、ありえない様なハッピーな話なのかと思ったら、そのいいとこどりの半々でして、個人的にはやはりあの教会でのピーターとリチャードのやり取りが好きだった。ピーターマジ泣きだもの。
ジョニデの英文学教授ってのも、結構あっていたし、授業の続きはバーでしよう!のシーンとか好きだったなあ。
コミカルではあるけれどもコメディではなく、人生における妻との関係など、とっ散らかった人生だったけれどもそれを愛おしいと感じるに至ったリチャードの心境の吐露のスピーチは良かった。
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