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異端の鳥

2021/04/07  17:53
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【概略】
ホロコーストを逃れて、東欧のどこかに疎開した少年。彼を預かっていた老婆が病死し、さらに火事で家を失った少年は、ひとりで旅に出るが…。
製作年:2018年
製作国:チェコ/スロヴァキア/ウクライナ
収録時間:169分
ジャンル:ヒューマン・ドラマ
日本語吹替:なし

.0★★★★☆
迫害に抗いながらも強く生きる少年と彼を徹底的に攻撃する‘普通の人々’を赤裸々に描いた戦争ドラマ。
鳥ならまだいい、空を飛べるから。異端でもなんでも。
ジャケ画の、主人公の少年が頭しか出てなくて埋められて、隣に烏がいるシーンは、けっこう冒頭のほうだったのね。あの村の祈祷師のおばあさんは、まだましな方だった。
色んな人間と関わってく中で、いい人も若干名いたし(ただその人が幸せかと言えばそうでもなかった)悪い人もいた。
鳥に白いインクをつけて仲間のところへ戻し、それだけの行為だと優しさに見えるけど、案の定仲間と認識されなくて攻撃されて落ちてきた一羽は、あのインクの付いた鳥だったくだり、好きだった。少年はわからなかっただろうけど、あの男性は「わかってて」それをやった。その後いろいろあって男性が首を吊ったんだけど、少年は助けようとするんだけど、如何せん子供の力じゃ無理ってもの…最終的に抱き着く形になって直接死への原因にも。少年が人の温もりに飢えてる感じも出てた。助けた馬が引き馬で殺されるシーンの少年も良かった。
司祭に助けられるのだけど、病気になってしまい、ある男性に預けられることになる少年。でもなんかこの男、妙な気が…と思ったら、やっぱり!!少年、掘られた…。児童性愛者だったのか、単に欲望のはけ口が他になかったのか。どちらにせよ最悪よこの人。鞭で叩くし。
司祭が来て、言おうとしたけど、男に邪魔されて「助けて」と言えなかった。「司祭に何も言うなよ。言ったら殺すぞ」と言われ、久しぶりに教会に行けるようになる少年。
この男に対する少年の反撃は良かったですね。ロープで縛られていて、どうやってあのあとロープをほどいたり切ったりして助かったのかはわからないけども。
その後、凍った湖の先の家で性に奔放な女性と関係を持たざるを得なくなる少年。でも、「あんたとヤるよりヤギとヤったほうがましよ」(…と私にはそう見えた)と挑発され、子ヤギの頭を縊り切って、家へ投げ込み「キャー!」と叫ばせて驚かせ、また放浪。
道を通ってた老人を殴って追いはぎをしちゃう。段々とこの少年、メンタルが強くなっている。
ロシア人に襲撃されてた村をナチスが一掃し、戦争孤児だと思われる少年。「忘れるな。目には目を、歯には歯をだ」
その後、少年たちが入れられる施設にて、「ガキめが。俺の辿った道はお前たちには想像も出来ないだろうよ」的に、壁に背を預けて立ってた少年。他の子たちもなんとなくわかっていたのか、普通新入りには絡むだろうが、絡まなかった。
施設で面倒を起こした事で、実父に再会できるんだけど、もう昔の純粋な彼ではない。「母さんが待ってる」と言われても、涙1つ流せない。「家へ帰る」事が目的であり望みだったのに、いつの間にか生きるのに精いっぱいで、自分が「誰」かも忘れていた。
帰りのバスの中で、眠り込んだ父親の腕に彫られた番号と顔をみて、窓ガラスに書く「ヨスカ」が少年の本名なのだろうね…。
エンディングの曲が、寂しげでいて、手の届かないずっと遠くに希望があるような、そんな風に聞こえる曲でとても良かった。
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コメント

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latifa 2021/04/20 14:18

makiさん、これエグかったですね・・・
次から次へと、、、
よくあの子、生き延びれて来たなあ・・・。
この後、彼に幸あれと願うばかりです。

その後、腰の方いかがですか・・・?
そろそろ、そちらも温かくなって来る頃かなあ・・・。
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maki 2021/04/20 22:17

latifa さんへの返信

こんばんは。
少年の表情、とくに瞳がどのシーンでも強く印象に残りました。
監督がこの少年を選んだのも理解できるくらい。
映画のエンディングのあと、母親とも再会して、
ようやく、少年は息をつけるのかもしれませんね。

俄然、朝の脚の痛みは続いていますよ!
でも段々マシになってきているかなあ。
仕事でずーーーーっと座ってるのですけど、それにも慣れてきた。
今日は温かい日のはずだったのですが、ここ最近風が強くて、
全然温かみを感じませんでした;;

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異端の鳥 - 象のロケット

ヨーロッパのどこか。 1人暮らしの老婆の家に身を寄せていた少年は、黒い瞳と髪で、肌はオリーブ色(薄い褐色)だった。 この地域の人々は金髪で薄い色の瞳と白い肌のため、見かけが異なる少年は村で疎まれていた。 ある日、老婆が病死し火事で家が全焼してしまう。 悪魔と呼ばれ袋叩きにされた少年は、あてのない旅を続けることに…。 社会派ヒューマンドラマ。 ≪僕は、生きて、家に帰る≫ R-15