
【概略】
遙かなオールド・ウエストを舞台に、愛に素直に生きられない青年と、彼を想い続けた女性の悲しい愛の軌跡を描いた大河ロマン。
製作年:1994年
製作国:アメリカ
収録時間:132分
ジャンル:ヒューマン・ドラマ
日本語吹替:あり
.0★★★☆☆
ブラッド・ピットとアンソニー・ホプキンス共演。
ヒロインに感情移入が全く出来ない。三男と恋に落ちて彼の実家へ行ったら、次男と恋に落ちて、最終的に恋ではないけど堅実な長男と結婚…。
次男役にブラッド・ピット。物語は彼トリスタンを「こんなに格好いいだろう?」という風に描いているので、ちょっと辟易。
確かにその正義感と行動力で人を惹きつける役回りではありますが、女性の私から見ても自由奔放過ぎて愛されるは憎まれるわで、無謀で自分勝手で粗野に見える。
主役はそのトリスタンなんですけどねえ。
ただ、ヒロインの行動で、兄弟がそこで変な風に揉めたりしないのは、心の中に兄弟同士愛しあってるってのがあるからで、だからこそ切ない気持ちが底辺にある。
しかし、何で婚約したのに戦争へ行かねばならんの?いや戦争にいく正義感的な気持ちはわかるけれど、だったら婚約しなければいいのでは…と思わずにいられない。婚約することで彼女を縛るわけだし…。
案の定、手紙で「後悔」してたよね、肌に触れなかったこと、結婚してしまわなかったこと。結局、戦争で三男は死んでしまうのよ。
負傷した長男アルフレッドのもとへ、三男サミュエルが僕はいいから行きなよと言って、トリスタンが見舞いに行ってた間に、代わりの斥候を志願して、トリスタンが急いで助けにいくも間に合わなかった…。
先住民のやり方?で刺して解体し、心臓だけアルフレッドに持たせて、トリスタンはしばらく家には帰らなかった。
で、その間にアルフレッドがスザンナに告白するんだけど、「可能性はある?」に傷つけたくないからと返される。でもトリスタンが帰るとスザンナはトリスタンと愛し合うのよね…。うーん^;
「愛してる私を、捨てたりしないわよね?」とスザンナ。「永遠に待ってるわ」
でも結局、トリスタンは戻ってきて、その頃にはスザンナはアルフレッドと結婚してた。アルフレッドは人間のルールに従い堅実に商売をして下院議員にまでなってた。
しかし、トリスタンは、あの幼かったイザベル・ツーと結婚…。イザベルは少女の頃から「私トリスタンと結婚するの!」って言ってた。
それを昔微笑ましくみてたスザンナは、動揺。そりゃそうよね…。
でも禁酒法時代の「商売」のせいで、イザベル・ツーは撃たれて亡くなってしまう。これ全面的に撃った相手が悪くて、事故といえば事故だけど撃つ必要性もない事から、皆の同情をかってはいるものの、その撃った相手を殴って重症にした事でアルフレッドが「復讐なんて真似はするな、大変な事になるぞ」と言い、トリスタンは禁固刑になるんだけど、結局復讐するんだよね。
そして牢屋に会いに行ったスザンナは、いまだ消えぬトリスタンへの愛を、拒絶されたため自死する。
ラスト、なんかいい感じにふわっと着地で終わってる気がするけど…やはり家族の絆は強いよねって感じでさ。でも現実的に考えていい終わりではないんだよね。いい感じな「ような」感じがするラストでしたねえ。トリスタンは少年時代に熊と対峙してたけど、死ぬ時も熊と対峙してた。
それにしてもアンソニー・ホプキンスの脳卒中をやって不自由な演技凄いな…と思った。なぜか段々治って来てたけど。
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