アクション・SF・歴史・パニック

ハクソー・リッジ

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【概略】
人を殺してはならないという宗教的信念を持つデズモンドは、軍隊でもその意志を貫こうとして上官や同僚たちから疎まれ、ついには軍法会議にかけられることに。妻や父に助けられ、武器を持たずに戦場へ行くことを許可された彼は、激戦地・沖縄の断崖絶壁(ハクソー・リッジ)での戦闘に衛生兵として参加。敵兵たちの捨て身の攻撃に味方は一時撤退を余儀なくされるが、負傷した仲間たちが取り残されるのを見たデズモンドは、たったひとりで戦場に留まり、敵味方の分け隔てなく治療を施していく。
製作年:2016年
製作国:アメリカ
収録時間:139分
ジャンル:アクション
日本語吹替:あり

.5★★★☆☆
アンドリュー・ガーフィールド主演のメル・ギブソン監督作品。
私、今まで出たメル・ギブソンの監督作品、好きでね。だけどこれは、沖縄での日本兵との戦いだから、お薦めされてはいたけど、なんだか観る気にならなかった。
でも、みてみると意外と気楽にみれたのは、なんでだろう。やはり監督の技量かしら?
日本人を火炎放射器で大量虐殺した歴史なんかを知ってるからこそ、逆にアメリカ兵が火炎放射器で日本人を殺してたシーンもあって、なんとなく合点がいったというか、まあお互い様なんだと。
衛生兵として多くの人を助けた。それは素晴らしい事だ。負傷してた日本人も助けたらしいし。
あの夜、一体何人を独りでロープでおろしたのだろう。手の皮がずるむけるよね。ロープを素手で何度も何度もおろしてたんだから。
極論としては、あのロープ群を切ってしまえば良かろうもんなのに…と思わずを得ない。あんな近くまで来てたのに、日本兵は頭悪いの?
最初に崖を登った後の、あの前線での戦いね、手足はもげるし撃たれたり爆発したりで殺されていく。そういう描写が凄く丁寧に描かれていて、ここは戦地だ!っていう気にさせられた。とにかくそのシーンが長く撮られていて、殺し、殺されていく死の描写が凄かった。あんな状況で生きているのが不思議なほどだった。
…けど、ちょっと日本人の強さ?兵器の多さ?が極端だったよね。あんな大戦後半の戦争で、沖縄にあんなに人がいるわけないじゃない。正直、武器もほとんどの兵が銃剣が主だろうし、「神風」戦法でのクレイジーなイメージがあるからだろう、アメリカ兵は日本人が怖いだろうし、日本人は学徒とかばかりでアメリカ兵が怖いだろうし、実際には両方とも腰が引けた静かな戦場だったのかも??
でも、それであのデズモンド・ドスの行為でしょ。戦場シーンに比べ、ドスの活躍はもはやファンタジーだよね。
「明日また俺たちは上に戻る。だがおまえなしでは誰も上にいかない」この台詞が良かった。
おじけづいたわけじゃない。でも、デズモンドが命をかけて自分たちを助けてくれるって事を、皆、知ったから。
土曜日はデズモンドにとって安息日で、休日だった。でも、上記のように言われてしまえば、この状況で休むわけにはいかない。
次の日の朝、お祈りをさせてもらい、戦場にいる全員がそれが終わるのを待っている。通信で上官が、「おい誰なんだ、ドスっていうのは!?」と言っていたのが小気味よかった。
日本人の自決シーンなんかもありましたが、ちょっとそこは白々しかったかな。戦国や江戸時代と違い、あんな簡単に首が落ちるとは思えないので。
結局ドス自身も負傷したようでしたが、勲章をもらった事や、関係者の証言なんかを映し、彼が「英雄」となった話をした。
目が見えない!のシーンもやはり本当にあったエピソードのようで、まだ生きていた時のドス自身が「水をかけてあげたら目が見えるといって笑ったんだ、その笑顔で報われた気がした」と証言していた。なんとなくほっこりした気分になった。
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ジャンル: 映画
テーマ: 映画感想
( 最終更新日: 2021/02/27 Sat )
  • コメント: 4
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コメント

  • fjk78dead
  • URL

割と同じような疑念を抱いて自分のブログに書いてました。

私も身構えて鑑賞に臨んだけど

見始めたら思いのほか引き込まれていたクチです。
戦場の描写の迫力はすごかったですよね。あれを劇場で見てたら心臓麻痺起こしそうです(汗)
狂気と紙一重の信念を描くためには、日常とかけ離れた戦場の描写が必要だったんだなぁと思いました。

>ドス自身が「水をかけてあげたら目が見えるといって笑ったんだ、その笑顔で報われた気がした」と証言

エンドロールで流れたんでしたっけ?
本人の写真や映像があると、本当にあったことなんだとわかってしみじみしますよね~。

fjk78dead さんへの返信

こちらにもありがとう。
大戦末期の戦いで、あんな日本人の人数や殺傷能力値が高すぎる点でしょうか。
腰の引けた静かな戦いだったのかも、ってところですね。
いやこれ大戦中盤とか大戦初期なら違ってくるけど、舞台が末期ですからね、ちょっとあの人数は信じられないし、よしんば人数いたとしても、学徒出陣した方たちだろうし、と思ってしまいました。
まあ戦争としての見た目は良かったですけど…。

宵乃 さんへの返信

こんにちは。
意外と見やすかったですよね。
やはりメルギブ監督作品だからかなあ。
戦地での人が人がぼんぼん殺されていくシーンとか、まあ普通には観れたんですけど、実際に戦地がどうだったかは別として、戦争映画として凄く迫力ありましたね。

>ドス自身が「水をかけてあげたら目が見えるといって笑ったんだ、その笑顔で報われた気がした」と証言
そうそう、ラストのところです。この証言でなんとなく、鑑賞後の後味がいいというか、ほっこりしてしまいました。あの笑顔で報われたなんて言われたら…。ご本人さん凄く純粋な方だったんだなあと思いました。

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第二次世界大戦中のアメリカ。 青年デズモンドは陸軍に志願するが、訓練中も銃に触れることを断固として拒絶する。 宗教上の理由から「生涯、武器には触らない」と、固く心に誓っていたのだ。 そんな彼も、沖縄の激戦地「ハクソー・リッジ」へ赴任することに…。 実話から生まれた戦場ドラマ。 ≪戦争は命を奪うが、僕は、命を救う―。≫