
【概略】
互いに不信感を募らせるテオとスザンナの夫婦は、子どもと共に田舎の一軒家で休暇を過ごすことに。やがて不可思議な出来事が起こり始め、彼らは古い地下室を発見するが…。
製作年:2020年
製作国:アメリカ
収録時間:93分
ジャンル:ホラー
日本語吹替:あり
.0★★★☆☆
ケヴィン・ベーコン、アマンダ・サイフリッド共演。
全体的に影の使い方、夜の照明灯と影の表現が良かった。
でもこんな狭い廊下の家、圧迫感あって嫌だなと最初の印象。
主人公のテオは、前のバスタブで溺れた奥さんの殺害疑惑があり、大々的にTVで顔も出た為、信用というか人前に出るのが苦手という設定で、今回誰もいないところで家族揃ってゆっくり過ごそうとウェールズの丘の上のこの家を借りたのだった。オーナーのステットラーには合わずにネット予約。
買い出しに出たお店の主人に「もう何か起きたのか?」とか「これを使え」と直角定規をもらったり、住民女性が車の前で「オーナーにあったの?」とか、意味深な台詞を言う。
テオは夢の中でランドリールームに貼られてた写真のような不気味な地下室に行くのだけど、とても現実的なそれは、娘エラが倒れて目を覚まさず、がくりと分かりやすい表現で(笑)亡くなった風になって「夢だ!これは夢だ!」とテオが自分を傷つけようとするところで目覚めるのだった…。
そして、実はテオ、若くて女優の後妻スザンナ、娘エラは3人とも悪夢をみていたのだった。
妻の浮気疑惑をずっともっていたのだけど、携帯覗いて安心していたらなんと携帯2台持ち…やはり妻は浮気をしてた。それで1泊離れていようとするんだけど、エラが誤って落としたグラスの中の水の動きが不自然で、あの店の主人がくれた直角定規で測ってみるも…。そしてそのあとエラに手伝ってもらって家の長さを確かめると、この家は「外からよりはかるより中のほうが長い」ということ。どういうこと???
寒いと言ってジェケットを取りに行ったエラがいなくなるし、家の構造が変わる。
なんとかエラと合流したテオは早く出ようと、タクシーを呼ぶのにあの店の主人に電話をかけるんだけど、主人は「もう定規は確かめたか?壁の角度が直角じゃなかっただろ?」と言われる。
タクシーは村にはないというので歩道を歩いていく父娘。娘が「誰か家にいるよ」照明灯の明かりに何者かのシルエットが浮かぶ…。そして、ずっと丘を下っていったはずなのに、辿り着いたのはあの家。
さすがに6歳だけど聡明なエラの言う事が正しい。「ずっと丘をくだっていったのに…こんなのおかしいよ!あの家に戻りたくない!!」
不気味な通路の中のバスタブの女性の存在はテオのうしろめたさ。日記に「早くここを去れ」と書いたのは自分だった。
時間が歪んでいる。「悪魔が魂を集めるために建てた」とか店の主人がいってたけど、純真な娘の魂、父親の罪は子が償う…枷になってるのはお前だ。ステットラーと思われた人物は、自分自身。
実はテオは前の妻が死ぬところを見てた、見殺しにしてた。発見したときにはなくなっていたわけではなかったのだ。
結局、「罪」のため影からは逃れないのであの家に残り続けるの?
ラストの店の主人の言葉が、そのものまんま過ぎて、ステットラーこいつじゃないの疑惑(笑)
コメント