ラブロマンス・青春・コメディ

色男ホ・セク

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【概略】
美しく整った容姿、優れた技芸、女を酔わす話術を兼ね備えた青年、ホ・セク。生まれ育った妓房が経営の危機に瀕していることを知ったセクは‘朝鮮初の男性妓生’になり、客数を伸ばしていくが…。
製作年:2019年
製作国:韓国
収録時間:110分
ジャンル:ラブストーリー
日本語吹替:なし

.0★★★☆☆
男装した寡婦たちが、密かに妓房に来ていることを知った妓房で育ったホ・セクは、自ら男妓生になって自分が育った妓房の経営をなんとかしようとする。
寡婦たちの目的は体でも甘い囁きでもなく「話を聞いて欲しい」ってことなのよね…。これ分かる気がする。
男妓生になるホ・セクだけど、楽しいだけの色事の毎日ではない。
ホ・セクが一目ぼれしたへウォン役の女優さんが華奢で儚くも瑞々しい美しさでしたね。可愛い。
身分の差、そして寡婦たちに「献身」を強いる烈女堂、それを焼いた時のホ・セクの感情は、当時の人には「罰当たりな!天罰が下るぞ!」ってものだけど、現代だと、とても共感できる。
知らない複数人を相手にするよりはと、たった一人の旦那様の相手をする事に決めたまだ17歳の妹分。きっと迎えに来ると約束したはずだったが、その「旦那様」から弄ばれただけだと知った妹分が首を吊り、悲しみと絶望にくれたホ・セクは烈女堂を焼いてしまうんだよね。
それは初恋のようなピュアな恋愛だった。柿が好きな事、兄の事。少しずつ愛をはぐくんでいたへウォンとホ・セクだったが、結局へウォンは兄の友人へと嫁ぐことに…。
留置場の中で、へウォンに背中を見せながら、「私は男妓生、誰も愛したことはない」と言うんだけども、何十年も時がたち、絵師として有名になったホ・セクを訪ねてきた少女、彼女は実はへウォンの侍女だった。彼がここに住んでいると知り、へウォンは寄ってみたくなったのだ。
あの幼かった賢いへウォンの侍女の子面白いなと思ってたら、プクプクと成長してたの笑った。
侍女の少女はへウォンに自分の絵を描いてもらったというのだけど、それを見せると、まざまざとよみがえる淡く美しい思い出…そう、その絵姿は、少女ではなく、若かりし頃の美しいへウォンだったのだった。そしてあの南国の言葉「美しい」ではなく「愛しています」。
題名から、おちゃらけな話かと思えば、実はそうでもなかったし、男妓生として働くホ・セクのたくさんのカラフルな衣とか、通ってくる女性陣から漂う「わかりみ」、そして、烈女堂の件で審議する役人たちの自分の妻や娘たちがホ・セクのもとへ通っていたという事実でやりあうところは面白かった。
まあ作品感想とは関係ないけど、若いホ・セクよりも、老年期のホ・セクのほうが渋くて好み…。
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ジャンル: 映画
テーマ: 映画感想
( 最終更新日: 2021/01/16 Sat )
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