サスペンス・スリラー

ウインド・リバー

n_62780drj20806rpl.jpg
【概略】
厳寒の大自然に囲まれたアメリカ中西部ワイオミング州にあるネイティブアメリカンの保留地‘ウインド・リバー’で見つかった少女の凍死体―。遺体の第一発見者であり地元のベテランハンターのコリー・ランバートは案内役として、単身派遣された新人FBI捜査官ジェーン・バナーの捜査に協力することに。ジェーンは慣れない雪山の不安定な気候や隔離されたこの地で多くが未解決事件となる現状を思い知るも、不審な死の糸口を掴んだコリーと共に捜査を続行する…。
製作年:2017年
製作国:アメリカ
収録時間:107分
ジャンル:サスペンス・スリラー
日本語吹替:あり

.0★★★☆☆
エリザベス・オルセン、ジェレミー・レナー共演。
いつレナーがオルセンに「君もアベンジャーズだ」と言い出すかとハラハラしました(嘘)。そんな能天気な話ではない。
とても悲しく重苦しいのですが、ネイティブ・アメリカンの居留区で起こった事件の話。
ネイティブ・アメリカンを映画などの題材にすると、どうしても迫害記録や悲劇的な展開になってしまうのは、それが現実だからなのでしょうね。
広大な土地に、たった6人の保安官(部族警察)。少女の遺体が発見されたことからFBIのジェーン・バナーが派遣されてくる。
ただ、少女の死因は、確かにレイプはされていたが、マイナス30度の中走ったために肺出血という死因だった。「殺人」でなければFBIは動けない。勿論応援も呼べない。
案内人として、また、突然失った(たった一晩、留守にした事でなにかしらの事件に巻き込まれて死んだような)自分の娘の事を思って、ハンターのコリー・ランバートが捜査を手伝ってくれるんだけど、これがまた信頼できる男…!そして有能!ハンターだから狙撃も得意!
唐突な銃撃戦で連れてきた仲間らの命が失われるなか、ジェーンの命を救ったのは彼の狙撃だった。
殺された少女ナタリーがどんな目にあったのか的なシーンが流れますが、あとは主犯の男の言葉だけなので、少女が死んだ理由はわかるも、撃たれて怪我したジェーンは、あとで知ったんだろうな。「いますぐヘリを呼ばないと、私は助からない。あなたは彼を追いかけて」と言っていた。
コリーは少女と同じように、主犯の男を裸足で走らせる…。
ジェーンの見舞いに来たバナーが、この土地では、強さがなければ生き残れないと諭す。「…彼女、10キロも裸足で走ったの…」亡くなった少女の「強さ」に、ジェーンは涙する。
でも結局、ジェーンが活躍する場面ってそこまでなかったような気がする。2人がバディというよりは、有能をみせつけてくるコリー的な(笑)
ただ、事件全体がコリーの娘の事件にも通じてて…って展開かと思ったんだけど、結局コリーの娘の事件の顛末はわからない。そこも、ある意味現実味ありましたね。
ネイティブ・アメリカンの女性の失踪者のデータが存在しないとか、まさにアメリカの闇ですよね。
攫われても、殺されても、…何をされても、「事件」にすらならない場合もあるってことだよね…。
関連記事
ジャンル: 映画
テーマ: 映画感想
( 最終更新日: 2020/12/27 Sun )
  • コメント: 0
  • トラックバック: 2
ランキングに参加しております。 ご協力お願いいたします。

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

にほんブログ村 映画ブログ B級映画へ

シェアする

コメント

コメントの投稿








管理者にだけ表示を許可する