
【概略】
1964年、サンフランシスコに渡ったイップ・マンは、異郷で生きる人々が直面する厳しい現実を知る。そんな中、太極拳の達人・ワンが、海兵隊軍曹・バートンに敗れ…。
製作年:2019年
製作国:中国/香港
収録時間:105分
ジャンル:アクション
日本語吹替:あり
.5★★★☆☆
ドニー・イェン主演によるアクションドラマ「イップ・マン」シリーズの集大成。
やっぱり、原動力が「人を守る」ってところがいいよね。テーマ曲も変わらず熱い。
本作ではかつての弟子ブルース・リーが大人になってでてくるところも感慨深い。
冒頭で腫瘍が見つかるイップ・マン…苦労ばかり…涙でる。
サンフランシスコの中華街の中華総会の会長ワン師匠に紹介状を断られたけど、いじめから助けた事で彼の娘ルオナンと知り合いになる。
高速の拳のやりあい。太極拳と詠春拳。地震が来て戦いは中断されたけども。
しかし海兵隊の「空手」を信望する一部の者たちが、祭りに乱入、師匠方が倒されていくなか、女性の武術家も格好良かったよね。
人種差別軍曹にワン師匠がこっぴどくやられ、同朋を守るのも、公平を守るのも、初心を守るのも私の務めだと、イップ・マンは戦いを決意する。
息子チンも父親の癌を知り、武術を学びたいと、「父さん、武術を教えてよ」と離れていた親子の絆も深まる。
もうラストのいままでの映像が流れたときに思い出して涙でてきちゃって、やばかったよ~~。
完結の名の通り、ドニーさんのイップ・マンはここで終わるんだけども(お葬式のシーンもありますので…)、演者たちの熱演がやはり素晴らしい。
特にやはりイップ・マンを演じたドニーさん。病を得て、イップ・マンはただでさえ静かな佇まいなのに、更に抑えぎみの演技かと思えば、海兵隊の軍曹への反撃のシーンの凄まじさよ。静と動が一緒なんだよね…。そんでもってラストは喉元の経絡秘孔を突いたように見えた(笑)
ただ、このシリーズの作品としては、シリーズ他作品のほうが、胸熱ではあったかな。
息子に、手本を見せるから撮影しろといった、「木人樁」の音の響きが、このシリーズを現しているような感じがありました。前作での妻も、この音と共に人生があったみたいな感じだったしね…。
話的には綺麗に終わってるんだけど、ルオナンをいじめてたチアのベッキーに何の罰もなかったのが、なんだかモヤります。もともとは彼女のいじわるが元だったのに。
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コメント
こんばんは。
最初はギラギラ系のイップマンとドニー・イェンって合うのかしら?と密かに危惧しておりましたが、シリーズ最終はドニー・イェンからも結構油が抜けてきていて、ちょうどいい具合になったと思っております。
イップマンが凄すぎることが最早常識になってしまい、これって考えてみたら結構ヤバいことなのかも…(笑)
こんばんは。
名前と顔が一致した(というのかな)役者さんのイメージって、
最初のインパクトが大きいですもんね。
私はドニーさん@イップ・マンが最初だったので、ドニーさんの最高点が本シリーズになってしまいました。
もちろん、他の色々な作品を拝見して、「あ、イップ・マンシリーズが異質なんだな」とはわかりましたが。
それにしても、4作品パックでセル版でないかなーーーーーと、切に思っております。