
【概略】
マーチ家の個性豊かな4姉妹の次女・ジョーは、作家になる夢を追い続けていた。幼馴染みからのプロポーズも断り、ジョーは自分の信じる道を進もうとするが…。
製作年:2019年
製作国:アメリカ
収録時間:135分
ジャンル:ヒューマン・ドラマ
日本語吹替:あり
.0★★★☆☆
「若草物語」を新たな視点で映画化。若草物語って…はるか昔一度読んだきりで、そんなに刺さらなくて、え?こういう話だっけ?ってなってます。
漫画の「ガラスの仮面」で、北島マヤが演じた熱のあるベスの演技がたぶん私が最後に触れた若草物語だわ(笑)
四姉妹は、上から順番に見えなかった(年齢が…?)とかはあるのですが、過去と現在が行き来する物語は、段々と彼女たち姉妹の心に近づいていくようで、良かったように思います。
しっかり者の長女メグ、勝ち気で自立心のある次女ジョー、ひたむきな三女エイミー、病弱だけどたおやかな四女ベスと、貧乏ですがあたたかく優しさに満ちた家族でしたね。それぞれ得意な才能があるってのも羨ましい。
結局、才能より愛をとったメグ、恋とか愛を信じられず作家になるためプロポーズを断ってNYへと足を踏み入れるジョー、社交界で花開くエイミー、病気が進行したが皆の心の寄りどころとなっていたベス。
ティモシー・シャラメ演じるローリーはジョーを愛するが、プロポーズを断られたことを引きずっており、その後、社交界に進んだエイミーに結婚するなという。「いつでも私はジョーの次だった、ずっと好きだった人にいつも2番手に思われるのは最悪よ」と言われるんだけど、そりゃそうだよなと。
ベスが亡くなった後で、ローリーからのプロポーズを「いまならイエスっていうかも」みたいな感情に陥るのとか、寂寥感に苛まれて言うところは共感。ただ、いつまでも相手が自分の事を思ってるだなんて、凄く傲慢な考えだったよね。
結局ローリーとエイミーは結婚してたんよね…。あの手紙が先にみられてたら、恥ずかしいやつ。見られてなくて良かった。お母さんがいってたように、「それは愛とは違うわ」だったのかもしれない。
やがて小説を書き始めるジョー、それは自分たちの物語。
なるほど、若草物語って、著作の女性自身の成長や思いが込められていたのですね…。鑑賞感も悪くなかったですが、結局ジョーは恋とか愛を完全否定してたんじゃなくて、単純にローリーを家族のようにしか愛せなかっただけなのね。NYで会ったベア教授にはそういう気持ちがあったようだから。
亡くなって残された伯母さまの館を、あのような使い方をして、伯母さまはお墓で憤慨してそうだけど(笑)とても素敵な考えだったと思います。
コメント
> 伯母さまはお墓で憤慨してそうだけど(笑)
あの伯母様は怒らせると怖そうだったぞー(墓から出てきそう)。
こんばんは。
個人的には、あの伯母様の
「独身」におけるスタンスは好きでしたねー
お金がたくさんあれば私もああなりたい…(´・ω・`)