
【概略】
未確認飛行物体がモスクワに墜落してから3年。未曾有の大災害は1人の少女の運命と、宇宙に対する人類の考え方を大きく変えた。そんな中、異星人たちがついに本格的な地球侵略を開始する。再び存亡の危機に陥った人類は、彼らの最先端技術に打ち勝つべく、人間本来の持つ愛や忠誠心、慈悲といった感情を駆使して立ち向かっていく。
製作年:2020年
製作国:ロシア
収録時間:134分
ジャンル:SF
日本語吹替:あり
.0★★★★☆
SFアクション「アトラクション -制圧-」の続編。
前作に続き、「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」のイリーナ・ストラシェンバウム、アレクサンドル・ペトロフが共演。
冒頭で、前作のお話を、映像と説明があるけど簡略だし、多分前作を観ていないと、え??ってなるのでは。でも結局、恋愛事情に巻き込まれる地球的な話には変わりない(笑)
ヘイコンが前作でユリアの命を救うため、彼女に自分の力を分けて愛を得て不死を失い、ユリアは人知を超える力を得た。本作ではその力の是非を問われるような内容だった。
あれから数年、人類は、宇宙人たちとの戦闘準備と研究を進めていた。そして彼女の前に、突然「彼」が現れ…。
前作の父娘関係はおさまっているようで、良かった良かった。
テンポもいいし、わかりやすいし、壮大な話になっていました。前作の終わり方が意味深だったので、楽しみにしてましたの。
ユリアは水の中に入って実験体として色々調べられていたが、ある日、「ある人が話したいといっている」と、彼女の前につれてこられたのが、チョーマだった。前作でヘイコンとユリアを撃ったチョーマは、あのあと脳卒中を起こし(多分あのスーツと融合しすぎたため?)、監禁されていたらしい。
その日の夜、バーで酔っ払っているユリアの前に、突然「ハリトン」と名乗る男が現れる。あれ?名前ヘイコンでしょ?「君は一緒に飛ばなきゃならない」という彼。
2人が愛を交わしたその夜、宇宙で、ソールが何かに組み込まれてしまっていた。
次の日の中将(ユリアの父)の命令も、「武器を下ろせ」が「攻撃せよ」になっていたし、宇宙船ラーからヘイコンにユリアを始末して帰還せよとの命令が下る。デジタル機器を通してユリアがテロリストってことになっていた。
チョーマが2人を助けてくれるのだけど、負傷したユリアに水が必要で、スーパーに買いに行って飲み水が「汚れてる」と言うのとか笑った。
ネットやAI(デジタル)って怖いね!とザックリ感想を言ってみる。
ラーがすべて監視し、自分の都合のよいように防御プロトコルを発動している、という状態。ラーは「異質」なユリアを排除しようとしていた。感情を持たないからこそのシステム。
しかしチョーマの扇動時もそうだったけど、ロシア人すぐのせられ過ぎ(笑)もうあれ一人の女性テロリストの仕業に見えないでしょ~。まあ何か悪いことが起こった時に誰かのせいにしたいって気持ちはわからないでもないんだけど。
やっぱり「ヘイコン」で良かったのね、ユリアが叫んでた。地球人らしく名前をハリトンと名乗ることにしたのかな?
後半、下から上がってくる水と上にある水のドームでつぶされるみたいな、凄い事になるんですけど、ほんと映像が凄い(語彙力)。
でもって、中将とヘイコン、ユリアとチョーマのシーンどちらもが感動ポイントがある。自分を殺せばすべて終わると叫ぶユリアを、皆やイワンから守ろうとするチョーマ、最後まで国防省に残りヘイコンがラーのもとへ向かう道しるべとなって水没する中将…。
結末としては、またいいところで終わるんか!でした。中将の問いに「ユリアが絶対誰にも見つからない場所」ってヘイコンがいってたけど…ユリアが湖の水に触れたら、巨大な宇宙船(ソールかな?)が現れたよ!!
なんかさ、これSFのジャンルにしてるけど…やっぱりこれYA小説なのでは…(メイズランナーとかハンガーゲームとかより面白いぞ、どうしよう!)と自問してる自分がいます。ロシア映画おもしれえええ。
本作で一番印象に残ったのは、囚われたヘイコンとチョーマのシーンかな。たぶん今回のメインのシーンでは。ヘイコンが人間のように感情を強く出してチョーマを殴ったり、チョーマが「毎日思ってる」と後悔しているところ。
本作ではヘイコンそれほど魅力的に感じなかった。人間らしく生活していたようだから、なんか前作と違い生活感があったからかな?前作は無機質的なところがあったからね。むしろ、ヒロインであるユリアが逞しくなって成長していた。
…で、これ続編あるんですよね???ね??
コメント
相変わらずCGが素晴らしかったですか~。水と水につぶされるシーンとか凄そうです。ロシアの本気が見られる作品ということかな?
>これSFのジャンルにしてるけど…やっぱりこれYA小説なのでは
あはは、SFと言った方が箔がつくということかも。若者向けの作品がたくさん作られる(しかも大作)ロシアは、これからも映画産業が急成長していきそうですね。
こちらにもありがとうございます。
実は結構楽しみにしてたんですよ~続編。
前作のヘイコンが異彩な魅力をもっていたのもそうだし、
あのあと人類がどうしたのか…とか、なによりヒロインの腕につけられたアレとヘイコンの恋のゆくえも…。
CGはもうあれですね、語彙力の無さが邪魔をしますね!
( ゚д゚)ハッ! もしや本作、原作があって、ロシアのYAだったりするんだろうか…
とか考えてしまうくらい、気になるなるなるでした。
大味なんだけど、確かに話は荒いんだけれど、設定や映像は素晴らしいし、
ここ10年くらいで物凄く力のばしてきてると思います、ロシア映画。
大作と大作以外の差も激しいけれど、それでも「エンタメ」を意識して作られているのが、本当に、素晴らしいですね。