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ナイチンゲール

2020/09/12  11:22
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【概略】
19世紀、オーストラリアのタスマニア地方。けちな盗みを働き流刑囚となったアイルランド人のクレアは、その美しい容姿と歌声から、一帯を支配する英国軍将校ホーキンスに囲われていた。クレアの夫エイデンは、彼女が刑期を終えた後も釈放されることなく、拘束されていることについて不満を持ち、ホーキンスに交渉を試みる。しかし、逆上したホーキンスはクレアを仲間達とレイプした挙句、彼女の目の前でエイデンと子供を殺害してしまう。尊厳を踏みにじられ、愛する者達を奪われたクレアは復讐を決意するが…。
製作年:2018年
製作国:オーストラリア/カナダ/アメリカ
収録時間:136分
ジャンル:サスペンス・スリラー
日本語吹替:なし

.5★★★☆☆
私は、あなたのものではない。
あまりにも酷い…。夫だけではなく赤子までも…。クレアは生き残り、現地の案内人を雇って将校たちを追いかけていく。
絶望と怒りのあまり復讐心だけが彼女の支え。だからクレアも現地のガイド・黒人のビリーに最初は「急いで!」とばかり言ってたんだけども、嫌々ながらアボリジニ男性に案内を求め、最初は反発しながら次第に絆を育んでいく展開は良かった。
1人目の気弱で赤ん坊を殺めた将校の一人を殺す段になって、殺したいほど憎んでいたが、実際殺すとなると手が震えるところとか、クレアの感情に揺さぶられる。
「あんたはあいつらに何をされた」と聞かれた時に、ビリーに夫と子供を殺されたことを悟られ、全てを失った事で同調して、クレアが一人目を殺した事を、「俺も同じ目にあったら同じ事をする」と肯定される。
将校たちの人を人と思わぬ身勝手な行為が(黒人の女性を攫って、荷台に縛り付けて凌辱してた)、黒人族の怒りをかったり。
そもそもが、上官に将校が「おまえの昇進話、無くすね。おまえの部下たちの言動とバカさ加減が酷いから!」と言われてキレて、街に直接直談判しに行ってやるんだもん!ってところから話は始まる。
で、実際に部下たちの頭の悪さというかバカさ加減が確かに酷くて。そりゃチャーリー(ビリーの身内的な存在)もまともに案内なんかしないよね。
殺されたチャーリーの遺体をみつけたビリーは、クレアに「協力する」と誓う。
銃を撃とうとして姿をみられたクレアは怯んでしまうんだよね。ビリーを将校たちに奪われる。
なんとか二人は合流するんだけど、道で出会った老夫婦…若いころは色々とあったんだろうか、二人を優しく「風呂にはいっていくがいい」と受け入れてくれる。「この国は俺のホームなんだ」と涙するビリー。
そういえば、案内人の事をみな「ボーイ」と呼ぶんだけども、その使い方もそうだけど、白人の黒人への迫害があまりにも酷くて、「差別」を物凄く感じた。なにもそこまで…と思ってしまうほど。
自分の手も血で汚れ、彼らとなんら変わらない。上官や将校たちの憩いの場で、ついに将校に、誰にも奪う事は出来ない、それこそキャッチコピーの「私はあなたのものではない」を断言してきたクレア。
最後はアボリジニの戦闘の装束で、残りの将校2人を殺すジミーという…。何この熱い展開。
迫害を受けてきた二人の、思いは重なって。太陽が昇る様をみつめながら、歌うクレアというラスト。
二人が尊厳を取り戻していく物語でもあり、赦しと復讐、両極の二つが共存し得るのかもという、モヤモヤではないけども複雑な気分で見終えました。
アイルランド曲でも好きな歌、終盤にシューラ・ルーン。美しい歌です。
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