
【概略】
富豪老人の後妻に収まった女性が、遺産相続を巡ってきれい事では割り切れない心の葛藤を抱えていくさまを冷徹に見つめたヒューマン・ドラマ。
製作年:2007年
製作国:ロシア
収録時間:110分
ジャンル:ヒューマン・ドラマ
日本語吹替:なし
.0★★★☆☆
元看護士で初老の資産家と再婚したエレナ。彼女には失業中の息子夫婦や孫がおり、夫にもわがままな一人娘がいた。
夫が倒れ財産を娘に残すことを知り、エレナは自分と息子可愛さに夫を殺害…遺産をせしめてしまうのだが…という話。
特別美人でもなく若くもないほんと普通にいそうな人(エレナ)、ある意味で殺害までの苦痕がほとんど描かれていない事から、一線を超えた後の罪悪感をも感じとれないのですが、寡黙なシーンが長く続き、そこが映像的に彼女の「惑い」「苦しみ」を現しているようであった。
この監督さんの「ヴェラの祈り」もそうだったけれど、日常に潜む心理モノを描くのが巧みなのかもしれない。
ただ、これ「お前の息子夫婦を養ってやる必要がどこにある」という夫の言葉は、「それな」だったし、エレナの息子夫婦もエレナに(あわよくば資産家の夫に)頼り過ぎる面が。失業という名のニートだろう。
コメント
makiさん、こんにちは
暑いさ中、こういう作品を見ると、体感温度が少し下がりますかね^^
なんかヒューマンドラマなのだけれど、なんというかね・・・
ちょっと言葉にできないんですが、また見たいとか、面白いとかは無いんだけれど、でもしっかり練って作っているんだろうなあ・・・と思うような作品でした。
こんばんは!
暑い日が続いていますね…こちらも、暑いです^;
今日母が扇風機をだしてきてくれて、タイマーつけて寝れば
ちょっとは楽かな?というところです。
そうですね…この監督さん、私も何度も繰り返しては観たいという気はしないのですが、妙に心に刺さる映画をお撮りになるなーと思いました。
ロシア映画らしいどこか冷徹的な面も感じるし、格差社会もね、よく描かれていたと思います。
なんかじわじわ来ますよね!