
【概略】
「昔々、馬は人の翼だった―」遊牧民を祖先にもつ中央アジアの美しい国キルギスの地に古くから伝わる馬と人を結びつける伝説。時代の流れの中で失われつつあるその美しき伝説を強く信じる男ケンタウロスは、人間に飼われ売り買いされる馬を再び野に帰すため、夜な夜な厩舎に忍び込み、馬を盗み出していた。しかし、やがてその行為が村人に知れることになり、罰を受けるとことになる…。
製作年:2017年
製作国:キルギス/フランス/ドイツ/オランダ/日本
収録時間:89分
ジャンル:ヒューマン・ドラマ
日本語吹替:なし
.0★★★☆☆
騎馬遊牧民を先祖に持つキルギスに古くから伝わる伝説を信じる男は、信仰が薄れつつあることを感じ、夜な夜な馬を盗んでは野に解き放っていたのだが…という話。
この男ケンタウロスと呼ばれていて(本名じゃないよ)、口のきけない奥さんと幼い息子と3人で暮らしていた。
まず…キルギスって、どこ…?(そこから/笑)アジアにあるらしい。
馬泥棒の犯人に疑われた盗人を生業にしている男が、このままじゃいつまでも犯人扱いだから真犯人をおびき寄せる罠を張ろうとするのだった。
ケンタウロスはマクシムという飲み物を提供する女性シャラパットと懇意で、隣の店のおばちゃんはケンタウロスの妻に「あんたの亭主浮気してるよ!」とわざわざ言いに来るほど。
シャラパットは、「あなたが来てくれることが喜びだった。本当に優しい瞳をしてる」となだれかかってくるんだけど、ケンタウロスは「女房と子が待ってる」と帰宅する。
その夜、事件は起きてついに村のものに捕まるケンタウロス。親戚の裕福な男性に、「なぜこんなことをするんだ」と何度も聞かれても、涙ながらに語るその答えは、到底理解できないものだったが…。「俺達は翼も心も失った」本当はなくしてはいけない遊牧民族の誇り…それを口にする。
本来ならもっと罪に問われるところが、身内の不始末という事で、カラバイの厩舎で働かせ、メッカに巡礼にいく事で、皆の同意を得る。
しかしこのケンタウロス…メッカ巡礼前のお祈りの時間にも、身勝手な事をして結局村を出て行かされる羽目になるのです。
しかもこの男、自分が追放されているにも関わらず、更に馬が閉じ込められているのを見過ごせずに「馬を放って」しまうのです。「止まれ!止まらないと撃つぞ!」
バタン、と、ケンタウロスの5歳の息子が橋で倒れる。妻がそれを起こし、「お父さん、お父さんー!!」と叫ぶのを嬉しそうに見ているというラスト。
当然ケンタウロスは、息子が倒れたと同時に撃たれ…。
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