
【概略】
かつてはボクシングのチャンピオンの座に就きながら、暴力沙汰によりコーチの職を失ってしまったギチョルは、女子高の体育教師として働いていた。女生徒たちに囲まれた職場は、男ばかりの世界で過ごしてきたギチョルにとっては戸惑うことばかりだったが、学校になじもうとする中で不登校中の同級生の行方を捜すユジンと出会う。こつ然と姿を消してしまったその生徒を、他の教師は単なる家出と取り合わず、警察の捜査もまったく進展が見られなかった。生徒の行方を捜さないのは意図的ではないかと感じさせるこの町の不穏な空気をギチョルが感じる中、ユジンが何者かに襲われてしまう。ギチョルはユジンに代わって生徒の行方を探そうとするのだが…
サスペンス
.0★★★☆☆
「新感染 ファイナル・エクスプレス」で人気を集めたマ・ドンソク映画が最近増えていると感じる。これもマ・ドンソクが敵をボコボコにするからマ・ドンソク映画。
教師っぽいシーンはまるで無い新任の体育教師役のマ・ドンソクが主人公。女子高生ユジン役にキム・セロンちゃん、「私の少女」以来にみた気がするけど、凄く成長しましたね!すらっとした美人になった。「私の少女」を観てない方には「アジョシ」の少女役でわかるかな?
一見すると強面のマ・ドンソクが実はいい人的な話で、正直お話は既視感のある展開で驚くような場面もそうないし、ラストオチもそんなに捻ってはいないと思う。
ただ、気味が悪い町だった。みんなが「家出したなら放っておくべきだ」とか言うんだもの。学校、警察。
結局は政治…選挙と町の有権者や暴力団との癒着。
自分が理事長をやっている女子高の生徒を怪しげな店で働かせてるなんて~と理事長は怒ってはいたものの、キム(息子の方)もスヨンに何をしたかったのか(声を出すなとしたかったのか?)…一応本当に好きだったから優しくしたいとはいっていたけれども、結局ユジンにもなにをしたかったのかよくわからずだったんだけど、「ぼくは父親とは違うんだ」父親のゲスさを継承しなかった息子、そして巻き込まれた女子高生。
コーチ時代の教え子で警官になった男性が、男気をみせて「証拠」を鑑識に回してくれたんだろうし、怪しい店のキャストのトップの女性(世話役。たぶん)があの夜のスヨンの行動を教えてくれたり、自分らのなんともいえない長いものに巻かれていく罪悪感みたいなのがあったのかなって思う。
結局スヨンは理事長の手にかかり助からなかったわけだけど、息子もみてるだけだし、同罪。
でも最後はやはりギチョルは出て行かなければならないってのが、ある意味こんな町にいなくて良かったような、悪かったような。
怪我をして寝ているユジンのもとにUFOキャッチャーでとったぬいぐるみを置いて去るってのは演出的に良かったと思う。「先生!」つって抱き合うようなシーンがなくて良かったわ。
コメント
せっかく来たのだから、ダジャレを書いておきます。
「しゅごい教師だから守護教師なのだな」
「ギャフン」
最近は引っ張りだこになったマ・ドンソク。
キャラクターウケは韓国だけじゃなくここ日本でも飛び抜けていいみたいで、強面だけど優男で正義感が強いというキャラクターにはほんと惹かれます。
教師になったのに全く教師しているシーンがない(集金しているだけ(笑))。
その代わり、犯罪を暴くみたいな内容にする所が韓国。
日本だったらせいぜい良くても「GTO」みたいなものしか作れないかも。
同じマ・ドンソク主演の『無双の鉄拳』も宜しければ是非(年間マイベスト9位に入れたくらいに好きな映画でした)。
「ギャフン」じゃなくて
「ズコー」
の方が好みでした!!
マ・ドンソクの良いところですよね
強面なんだけど、実はいい人って役柄。で、最後は敵をボコボコにすると。
体育の授業はどうしてたんでしょうね(笑)
集金してるばかり…とか、ああいうところをみると、韓国って… ってなりますが。
「無双の鉄拳」
了解です、今後借りてみますー