
【概略】
実業家のドリアは、不倫相手ローラの殺害容疑で起訴されていた。そんな中、凄腕弁護人のグッドマンがドリアを訪ねてくる。法廷で審理が開始される3時間後までに反証の準備をしなければならない2人は、事件の再検証を開始―。警察が踏み込んだ時に、ローラの死体を除いて部屋にいたのはドリアだけだった。ドリアは無罪を主張しているが、部屋は完全な密室で状況証拠は絶対不利。さらに、ドリアにはグッドマンに告げていない秘密があった。それでもグッドマンは、ドリアを無罪に出来ると言うが…。
サスペンス
.0★★★★★
実業家のアドリアン・ドリアは、不倫相手の殺害容疑で起訴されていた。敏腕弁護人を雇ったと聞いていたが、そんななか、検察が新しい証人を得て数時間後に召喚されるでしょうと、グッドマンという年配の女性弁護人が訪ねてくる。反証の準備をしなければならない2人は、事件の再検証を開始するのだが…。
基本、会話劇というか、想像劇?事件の渦中にいるアドリアンの話から、真実を導き出していく…。
敏腕と言うよりは、どうしてもアドリアンから自白をとりたいような雰囲気を感じるんだよね。そこに不信に感じたら、真相はみえてくる。
アドリアンと女性弁護人グッドマンの後半のやりとり、これだからスペイン映画は面白いなあ!!
最後に畳み掛けるように真相が明らかになる様は圧巻の様相。ハラハラ感をあおる音楽も非常に良かった。
これ邦題も地味だしジャケも地味だから観てる人は少ないかもですが、名作の部類。とはいえ、終わってみれば「王道的な作り」にも感じました。
このサスペンスが面白いのは、最後にピースがかちっと上手くはまること、ではなく…伏線が緻密に隠されていること。人間の邪悪さってのが大きくでているのではなく、終わってみれば相当なクズだったアドリアンをみていただければわかる通り。脚本がうまい。
ドド-ンと最後にネタバラしされますが、そこのBGMがまた「してやったり!」的というか。アドリアン的には驚きと慄きでしょうね。
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