
【概略】
西暦645年、唐の皇帝・太宗は20万人超の大群と共に高麗軍の都へ進撃する。安市城の城主、ヤン・マンチュンは国を守るため、わずか5000人の兵を率いて孤立無援の戦いを挑む。
史劇
.0★★★★☆
唐の高句麗出兵の第一次侵攻を題材にした物語のようです。
中国の太宗皇帝は歴史的に見れば名君の面もありますが、本作からみれば敵国であるので、悪人とされてます。
645年、高句麗の軍事クーデターによる政乱を口実に、唐の皇帝・太宗は侵攻を開始。高句麗の国王率いる主力軍が次々と敗走していく中で、安市城の城主ヤン・マンチュンは5000人の兵を率いて20万人を超える大軍を相手に決死の籠城戦を挑むが…と言うお話。
西暦からすれば、日本では奈良時代の頃の話で、そう考えると凄いなと思います。大軍のバトルですからね。そりゃあ燃えます、それも片っぽが寡兵なら尚更。
櫓や投石器、それに人海戦術を使った対要塞兵器の数々に興奮。
でも、これツッコミどころどころか、スペクタクル大作に仕上げてるけれど、所詮は韓国側から描いた話ですから、盛りに盛ってて何処までが史実か分からないけど面白いからいいか的なところでやめておかないと、多分色々ときつくなります(笑)。
上司のヨン・ゲソムン将軍と対立している安市城(あんしじょう)の城主ヤン・マンチュンの若くして英雄になった噂は知っていたが、実際のヤン・マンチュンが民に慕われている城主だってところまでは、大学に行っていて知らなかったサムル。サムルはヨン・ゲソムンにヤン・マンチュンを殺して戻れと言われていた。
短剣で髭を剃ってくれの辺りとか、最初からヤン・マンチュンはサムルの暗殺の迷いを見抜いていたんだね。
普段はふざけた側近たち(個性的?)も戦になれば格好良い。城主の妹の女部隊も良かった。
ヤン・マンチュンの妹ペクハや、その恋人の騎馬団長パソも犠牲になる中、敵は城をなかなか崩せず、目の前に安市城よりも高い山城を作り始めた。
そこで鉄堀職の民らが土を掘り、敵の城を地下の柱から崩す手はずで予定は万全だったが、雨により柱がぬれてしまい火がつかず、脱出できずに生き埋めとなってしまうが、民らは斧で柱を崩し「みんなよくやった」と笑顔で生き埋めとか泣ける。
この作戦により、2か月プロジェクトだった山城は崩壊、逆に安市城のものたちが山城を占領。ここで、昼夜を問わずの大決戦となる。
こうなると、物量作戦のほうが有利なのよね…じわりじわりと山城にのぼられつつある中、今では引けた者がいないという巫女の朱蒙神の弓矢の伏線は絶対あると思ったよね。
「神が我々と共にあるなら、一緒に引いて下さるだろう」大弓は命中し、太宗の左目にあたる。
そこへ、サムルがひそかに呼んだヨン・ゲソムンの味方の隊がやってくる。太宗は「私の負けだ」と言い、引くこととなる。
エンド前に太宗が「高句麗には絶対に侵攻するな」と言い残したとかいう疑文はありましたが(さすが韓国だぜひゃあー)、全体的に良く出来てた作品だと思う。
私がこういうの好きなだけかな。普段のらりくらりしてるけど実は民に心底慕われてる凄まじいカリスマ英雄城主とか(笑)寡兵で大軍に勝つとか(笑)こういうのが好きな人には間違いない作品です。私とかな!
あ、でもね。ヤン・マンチュンの許嫁だったらしい巫女の部分は正直いらないシーンかな。弓は、伝説の神弓とかで良かったように思う。
コメント