弁護人

2019年10月16日
4
2
ヒューマン・ドラマ
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【概略】
1980年代初めの釜山。学歴はないが、様々な案件を抱える売れっ子、税務弁護士ソン・ウソク。大手企業からのスカウトを受け、全国区の弁護士デビューを目の前にしていた。ある日、駆け出しの頃にお世話になったクッパ店の息子ジヌが事件に巻き込まれ、裁判を控えているという情報を聞く。クッパ店の店主スネの切実な訴えを無視出来ず、拘置所の面会に行くが、そこで待ち受けていたジヌの信じがたい姿に衝撃を受ける…。
ドラマ

.5★★★☆☆
ソン・ガンホはやはり良いなあ。
金かせぎのために何でもやる弁護士から、国家保安法と戦う弁護士へ…。中盤まではなりあがり弁護士の物語。「絶対に諦めない」を信条に、読書会を反政府組織を作っていたと疑われ暴行を受けアカとされた知り合いの息子ジヌ含め9人を救おうと奔走する。
最初は法曹界のなれ合いのような裁判なのです。たったひとり、ウソクだけが無罪を勝ち取ろうとしてた。
「卵はいつか岩を越えていく」をウソクに言っていたジヌ、ウソクの学生時代の同期の新聞記者も滾る(TVや新聞で言っていることが全てだと思ってるのか?と前に2人は対峙した)。
最後に勝ったと思ったら卑劣な工作をする刑事に、結局量刑することになってしまったウソクの悔しさはとんでもなかったろうな。勿論、それが正義だと思って出廷してくれた軍医も。この軍医のその後が気になりますね…。
国の未来を担うはずの若者に拷問を含め行われる軍事政権の恐ろしさよ…。
最初はそんなに正義感もなかったウソクが、行きつけの食堂のおばさんに頼られ、国家保安法と戦うという、ある意味娯楽映画のポイントを押さえた作りになってはいるものの、1987闘争時にウソクが起訴された時、釜山じゅうのほとんどの弁護士が弁護を申し出たという、その事実が良かったです。
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maki
Posted by maki
大作~B級を幅広く鑑賞中。ホラー、サスペンス・スリラーが好き。
大好き(ღ❛ั◡❛ัღ)
マッツ・ミケルセン、コリン・ファース、ポール・ベタニー、ドニー・イェン その他…
<記事内の★の数:好みかどうか>
★★★★★→☆☆☆☆☆
(面白い)→(微妙)
★★★☆☆(普通)は振り幅が大きいです
星3.5はこう→(.5★★★☆☆)

Comments 4

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隆  

観ましたが、面白いですね。

今の韓国の政治情勢に対して、非常にタイムリーなのですが。訴追される被告側を被害者としたのは「一面の観方」であり、国民からの信頼を勝ち取る事が自由主義国家の守護者として、誰が最も信頼できるのか、という事が大切なのだと思います。法廷闘争を通して、警察が面子だけを取ったのは、仁義にもとるという意味では、短期的な利益に過ぎないのではないでしょうか。

人は自分に出来ない事とか、違う世界だからこそ、その国家社会の主導者を注意深く見守るのだと思います。それが、余りにしつこくても困り者なのですが、ウソクが何人も居れば、こういった不毛な闘争は起こらず、世の中は円満に治まるのでは無いでしょうか。検察は事件を挙げるよりも、それを起こさせない社会を作る事、といったような科白があったような気がしますが、共産主義を挙げる事に権力が血道を挙げる根拠は、古今良く分からないですね。

官僚化によって活力やアイデアを失うとかありましたが、そうであれば、やはり第一思想として社会や国民の主流となるのに無理があると思います。そして、冷戦崩壊によってもそれが無理というのは証明されていますから、第二思想以下の中で、選択肢の一つとして生き続ける事ではないでしょうかね。

2019/10/16 (Wed) 21:10

fjk78dead  

「弁護人」面白いのに知名度低いですわー。大規模公開されないドニーさんの映画見たい。そういや、最近はシンチーも公開してくれないし。

2019/10/16 (Wed) 23:24
maki

maki  

>fjk78deadさん こんばんは。

知名度低いのかーこれ。
まあ尺半成り上がり物語を描いて、事件そのものに迫るよりも
どちらかといえばそうなった動機みたいなの描いてるもんね。

「スーパーティーチャー 熱血格闘」観たいッ!!!

2019/10/16 (Wed) 23:30
maki

maki  

>隆さん こんばんは。

中途半端に民主主義を~みたいな台詞がありまして、
中流階級がもっと世の中に浸透すれば~みたいな風に言われていたのですが、
これ、ほんとそう…と思いました
(1987が、ある意味でそのゴールなのか?)
そもそもが、いまだ根強くある「軍事政権」意志の問題なんですよね
それがやはり上のほうにあるから、こうなるんでしょうか…
私にはそのあたりは難しく、恥ずかしながら1987問題もよくわかっていないので
(映画になってましたね、それも未鑑賞です)
単純に法廷映画としてみても、後半の展開は、ウソク同様「なぜだ!」と思わざるを得ませんでした
ただ、ラストはたくさんの名前を聞いて、色々と噛みしめるものがありましたね

2019/10/16 (Wed) 23:36

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    2019.10.16 (Wed) 23:35 | ふじき78の死屍累々映画日記・第二章
  • 1970〜80年代、軍事政権下の韓国。 高卒で弁護士になり学歴もコネもなかったソン・ウソクは、不動産登記業務に目をつけ、釜山一の税務弁護士へとのし上がっていく。 生活も安定して来たある日、馴染みの食堂の息子である大学生ジヌが、公安当局に不当逮捕されたことを知る。 誰もが国家保安法違反で捕まった者に関わろうとしない中、ウソクはジヌの弁護を引き受けることに…。 ヒューマンドラマ。

    2019.10.18 (Fri) 00:31 | 象のロケット