
【概略】
パリの高級アパルトマンで暮らす一家を襲う怨念の恐怖。ある日帰宅すると家中のドアが何時の間にかロックされていた。パニックに陥る両親を尻目に、子供たちは平然としていた。その異常な態度に母親は得たいの知れない恐怖を感じてしまう。
ホラー
.0★★★☆☆
まあフランス映画だから、アモーレな国だから…とは思いつつも、「遊んでおいで」とシッターに子供たちを連れて行かせたり、タバコを買いに出た夫と子供たちの隙をついて自分は大して知らない相手(修理屋、食料品店の店の人)と情事をしてる母親にはびっくりよ。
昔この部屋に住んでいたというヴォルムス老兄妹が訪れたあと、ある日家じゅうのドアに鍵がかかって入れなかった。地下室で遊んでいたという子供たちの仕業には思えず、ヴォルムス兄妹が鍵をもっていたのでは…と思い通報するも、警察は一笑。その後、シッターのダフネが首吊り…。
なんか、子供たちが亡くなった弟ピエールと話してるとか「ダフネは死んだんでしょ、首を吊ったって!」と、話してないのにはっきりと言い放つ姿にじわじわっと精神的にくる感じ。しまいには旦那ジャックもおかしくなって、白ブリーフ一丁でベッドシーツを念入りにチェックしたり呆けたり。
子供たちが自分のふりをして電話をかけたり、不気味…と思い始めるマリアンヌは、子供たちがあからさまに悪意を持っていることを感じていた。(ドライヤーをもって風呂の縁に立ったり、亡くなった赤ん坊の事を知っていたり)
そしてヴォルムス兄妹は、はるか昔に父親に殺されていた事を知る。「引っ越しましょう」とジャックに言うマリアンヌは、子供たちが「海で泳ぎたいな!」とか「やったあ!」と喜ぶ姿を見て、ホッとするのです。
でも、車のバッテリーがあがってたせいで、その日は行けないのです。
結果的に、その夜居間の暖炉の前でマリアンヌにとりすがる子供たちの姿は、ヴォルムス兄妹になる。「恐ろしい、ぞっとするわ!離して、化け物!こいつらはうちの子じゃないのよ!」火事になり子供たちに逃げろと言うジャックは、子供たちの姿がヴォルムス兄妹になり消えていくのをみるのでした。そのまま冒頭につながるようなラスト。
これ、変に霊がどうの、という話にしないところが不気味で良かったです。まあマリアンヌの情事の意味はわからんけども。
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