
【概略】
ロシア近海で一隻の米海軍原子力潜水艦が姿を消した。ジョー・グラス艦長率いる攻撃型原潜‘ハンターキラー’は捜索に向かった先で、無残に沈んだロシア原潜を発見、生存者の艦長を捕虜とする。同じ頃、地上ではネイビーシールズ精鋭部隊の極秘偵察により、ロシア国内で世界を揺るがす壮大な陰謀が企てられていることが判明する。未曾有の緊急事態を回避するため、ハンターキラーには限りなく0に近い成功率の任務が下る。それは、絶対不可侵の水中兵器ひしめくロシア海域への潜航命令でもあった…。
アクション
.5★★★★☆
潜水艦映画に外れなし!
ジェラルド・バトラーとゲイリー・オールドマンが共演って前面にだしてるけど、いやいやジェリーとむしろミカエル・ニクヴィストでしょ。
渋いうえにスリリングという期待を裏切らない出来で、非常に楽しめたよ!
敵側にも味方にもピンチとチャンスが両方現れるし、同じスペシャリスト同士で敵であっても通じあう男くさい(褒めてる)映画。
たまらんよね~うん、たまらん。ジェラルド・バトラーがカッコよすぎ。
主人公のグラスは、海軍士官学校出のエリート士官ではなく、たたき上げ組だったんですね。壮絶な潜水艦にも乗っていた過去あり。
ロシア側にクーデター(ドゥーロフ国防相)が起こり、囚われたロシア側のザカリン大統領を、米軍が救出作戦を行う、というわけで、精鋭潜入チームの数人と、グラス率いる潜水艦とが、やり遂げないとならない危険な任務に立ちむかう。
潜入チームは大統領を確保しなきゃならないし、潜水艦は救出したロシア側艦長の手引きによりロシア海軍区域に秘密裏に入り、彼らを保護しなければならない。
事情を知ったロシアの艦長がグラスたちを助けてくれるかは5分5部だった。「私は祖国の裏切り者ではない」とかいってたし。
ソナーを回避しつつ、ロシア艦長が言う海図にはない道を通らなければならないとか、音を出したらダメ!な状況下はハラハラするよね。ぐっと待つ溜める感じがもう…たまらんよね、潜水艦映画万歳。
くたばれSPも格好良かったけど、負傷した潜入チームの新入りの狙撃も良かった。「あとで俺が救出に戻る」って言ってた、一時は自分が助かったはずなのにちゃんと敵地に戻ってくる潜入チームの一人の覚悟にもぐっときた。
単純な潜水艦だけの話ではなく、地上戦(潜入チーム)もあるのでエンタメ寄りなんだけど(単純な潜水艦映画を期待していたのでちと残念ではあるけど、どちら側の任務も大変でカッコいいのでプラマイゼロ)、ロシアの艦長が自分が昔叩き上げた駆逐艦の乗組員に直接名前を言って、「我々を攻撃するな」と説得するのとか、それを尊敬する元艦長のその言葉に攻撃をしないよう指令をだす乗組員とかたまらんシーンだけど、現艦長の立場になってみたらやりにくいことこのうえないね(笑)まあ、現艦長はクーデター派だったからいいけど。
クーデター本部からの爆弾が迫るなか、ロシアの駆逐艦ヤヴチェンコが全弾撃ち落として救出してくれる。それはやはりミカエル・ニクヴィスト演じるロシアの艦長アンドロポフの人徳と元部下たちとの絆なんでしょうね。
一つ一つの出来事がなかったら、こうはならなかった。そう考えると確かに都合は良すぎなんだけども…。駆逐艦が助けてくれなかったら、ロシア艦長と大統領が生きてなかったら、とか…。確かにその点においては(特に駆逐艦が助けてくれたあたり)自力で助かって欲しかった感はある。「こうなることをわかっていたのか?」のロシアの大統領の言葉に「願っていました」というグラスの言葉も、ある意味での他国関係ない潜水艦乗り同志の絆みたいなさー。
途中でグラス艦長が「敵じゃない。任務に忠実なだけだ」と言いきるところも良かった。訓練を積んできた者たちは、ひとりひとりが立派な軍人。
それにしても、やはり艦長の度胸ある的確な判断あってこその潜水艦映画。艦長同士の互いの健闘を願う握手シーンも胸熱でした。
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コメント
「ハンターキラー」って何か「チャーハンキラー」って名前でも通りそうな気がする。
え、俺だけ?
ゲイリー・オールドマン、
別にゲイリーじゃなくても良くね?って役で
そこはチャーハンかもしれない。