サスペンス・スリラー

アンダー・ザ・シルバーレイク

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【概略】
‘大物’になる夢を抱き続け、気がつけば職もなく、家賃まで滞納しているサム。ある日、隣に住む美女サラにひと目惚れし、何とかデートの約束を取り付けるが次の日、彼女は忽然と消えてしまう。もぬけの殻になった部屋を訪ねたサムは、壁に書かれた奇妙な記号を見つけ、陰謀の匂いをかぎ取る。折しも、大富豪や映画プロデューサーらの失踪や謎の死が続き、真夜中になると犬殺しが出没し、街を操る謎の裏組織の存在が噂されていた。そんな中重要なヒントが隠された、‘ニンテンドウパワーマガジン’のあるページの暗号に辿り着き―。
サスペンス

.0★★★☆☆
アンドリュー・ガーフィールドとライリー・キーオが共演しています。
実に思わせぶりなシーンがたくさんあるんです、でも特に何も起こらないのです。それが延々と続きます。
サラがどこへ消えたのかという謎を追って、色んな出来事に合うわけだけれど、やっぱり思わせぶりな展開が続くんですよ。
ただ、微妙にそそられる部分もある。フクロウのキスとか、黙ってろの暗号とか。ハートのうんことか。
一体どこへ向かうのかという興味で長尺をあまり感じず、思わせぶりなだけなのに妙な興味感があって、「で、結局なに?」これ主人公に言わせちゃうとこが笑える。
謎のソングライターの家に行き、ヒット曲を全て創り出した老人の頭を、カート・コバーンのギターで顔面埋没させるところはグロもあるが、勢いがあって好きなシーン。
ニンテンドーパワーマガジンのゼルダの伝説の地図と、同人誌作家が遺した地図から暗号を解いていくくだりは、「おおっ」となったけど、結果的に煙に巻かれた感というか理解できないオチが待ってたラストでした。
地下で死ぬまでの生活が行なわれているというサラと複数の人物の意志には、こいつ頭がどうかしているぜ!と思わずにはいられなかったけど(スピリチュアル過ぎて)、冒頭の死んだような目をしている主人公が、事件?を追っている間の活き活きした表情、そして双眼鏡でいつも覗いてた年増の裸女と関係をもって、結局部屋に上がり込んだ形で大家に追い出された「家」をまた作り、そして再び死んだような目をしているところも良かったです(元に戻ったわけじゃなくて、今度は達観したかのような感じ)。
…で、犬殺しはどうなった?
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ジャンル: 映画
テーマ: 映画感想
( 最終更新日: 2019/06/24 Mon )
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コメント

  • fjk78dead
  • URL

「犬◆しには気をつけろ」。
犬を最初に飼いだした古代エジプトでは、犬は死を司る神アヌビス神を表わしたりもします。
だから、「犬◆しには気をつけろ」は「死を司る神を◆す者には気をつけろ」となる。
「死」の概念を壊そうとしている彼等に対しての警鐘が鳴っていて、最後にはそれさえも有耶無耶になっているのかもしれない(なんてね)。

コロスの漢字がコメに引っかかったみたいだから四角に加工したよ。

>fjk78deadさん こんばんは。

お気遣いありがとうございます。
記事には使えるのに、コメントで使えないってのは
変なコメントを抑えてるのかな。

それにしても、理解できないオチでしたね
いやできなくもないんですが、
古代エジプトと現代では違うし、
彼女は何を思いその選択肢を選んだのだろう、と
もやもやする話でした

狙った謎かけというか、トリックを暴こうとするも、サムの追跡が及ばなかったり、知り得ないから面白さが残ると思います。

知り得ない事が多い、というのは、サムの未熟さというか、普通さを強調しているように思いました。スーパーウーマンのサラが意外と普通の人生を望んでいない、普通じゃない事との対比かな、と思いました。

面白いと思います。

>隆さん こんにちは。

まあサスペンスものなので、謎が解けていく(わかっていく)面白さとか、そういうものはあったと思います。
ただ、この街には裏の顔があって、それを知らずに平々凡々引きこもりつつ生きてきた主人公と、
なにがあってああいう結末を選んだのかわからないサラの間には、
はっきりとした溝があったのでしょう。
主人公が引き留めると、彼女は迷うということは、少なくとも完全に
洗脳の様にあちら側だったわけではなかったわけで。
興味を惹かれた先にあったのが、あの結末で唖然でしたが、
なかなか面白くみられました。

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