
【概略】
インドの小さな村で新婚生活を送るラクシュミは、貧しくて生理用ナプキンが買えずに不衛生な布で処置をしている最愛の妻を救うため、清潔で安価なナプキンを手作りすることを思いつく。研究とリサーチに日々明け暮れるラクシュミの行動は、村の人々から奇異な目で見られ、数々の誤解や困難に直面し、ついには村を離れるまでの事態に…。それでも諦めなかったラクシュミは、彼の熱意に賛同した女性パリーとの出会いと協力もあり、ついに低コストでナプキンを大量生産できる機械を発明する。そんな中、彼の運命を大きく変える出来事が訪れる―。
ドラマ
.5★★★☆☆
「アメリカにはスーパーマン、バットマンがいるが、インドにはパッドマンがいる」
清潔な生理用ナプキン。日本では容易に購入できるものの、インドでは生理用ナプキンが買えずに不衛生な布で処置せざるを得ない実態があった、という話なんだけど、いくら妻のため…としても、やはり女性の協力者がいないと、男性から清潔なナプキンを渡されて「これ使って」って言われても、多分ちょっと引くよね(いや、日本だって開発者は男性いるんだからってのは知ってるけれども)。だから、女性の協力者が出てからようやく話が好転する。それまでは不遇のひとこと。
実話ベースのフィクションなんだけど、冒頭の新婚夫婦の初々しい感じは良かったよね。
怪我をした同僚のため清潔な布が必要な時にとっさに生理用ナプキンで代用し、医師より「もともとは戦時中の負傷様に使っていた清潔な布だ」と言われ、自家製の試しを作るも、失敗。さらに妻や母妹から「恥ずかしい」と言われ…。
まあ私は生理の時は生理なので~とか女性にも男性にも恥ずかしげもなく言えるタイプなんだけど、日本でも恥ずかしいって人が多いんだから、インドなんかではよっぽどだろうなと思うよ。
「どんどんおぞましくなる」とまで言われる。村中にラクシュミの奇行が知られ、ただ妻の体を労わっただけなのに。
女性用パンティをはいて自分で使ってみる、という事もやってみるんだけど、これも失敗。
ナルマダ河に飛び込んで穢したという事で家族は他の家族の家に、妻も実家に帰っちゃう…。「女にとっては恥が一番辛いのよ」
でも大学の先生に「一人の女さえ守れない俺は男ではありません」とかいうラクシュミがかっこいいー。
試作品を件の協力者の進歩的な女性パリーに試して、初めて成功。
工科大で発明ショーが行われそれに参加したラクシュミは、大統領賞をとるんだけど、詳細を知るとまた恥ずかしいと思われる。女性を雇って作ってもらって売ることで仕事はようやく軌道に乗る。でも儲けに走らず、純粋に妻のため、女性のため、と考えるラクシュミのラストの演説も良かったよね。女性が強くなれば…のくだりとか。
パリーとの別れで「ラクシュミにはパリーが1番、2番…」と去っていくのも良かった。
コメント
> 男性から清潔なナプキンを渡されて「これ使って」って言われても、多分ちょっと引くよね
開発者が明るい人柄で「これ使ってエヘヘヘヘ」とか言ってしまったら、もう村八分決定です。
うん、それはね、イケメン度と人柄によるかな。
(恐ろしい世の中)
戦時中に清潔なナプキン使ってたっていうのは知らなかったので
色々妄想できます。
makiさん、こんにちは!
暑さ、まだ続いてそうですね・・・
キツイよね、佐呂間とか異常な温度になってる・・。
これ、私も面白かったんだけど、絶賛ってほどじゃなくて、
makiさんも★3つくらいだから、同じくらいだなーって思いました。
PS さっき、まちがって、また「かごの中」にTB送っちゃいました。すいません!
関東じゃなくて、北海道が猛暑って
おかしいー!!!と叫びたいです。まだ5月だよ!!
パリ―との関係(恋愛とはいえない)は、実際にはなかったようですし
あれでよいと思うんですが、あまりにも善の人過ぎるラクシュミの姿には
やきもきさせられました
でもそういう人だからこそ、ある意味で女性の仕事を増やしたり…とか、経済にも貢献できたんだと思います、
ただ、材料の試供品を送ってくださいってだけで本当に送ってくるのとかは怪しいとは思うけど^;
この辺のあっけらかんさは実にインド映画でしたね
あ、TBはきてなかったので、大丈夫です^^