ホラー

ヘレディタリー/継承

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【概略】
祖母エレンが亡くなったグラハム家。過去のある出来事により、母に対して愛憎交じりの感情を持ってた娘のアニーも、夫、2人の子どもたちとともに淡々と葬儀を執り行った。祖母が亡くなった喪失感を乗り越えようとするグラハム家に奇妙な出来事が頻発。最悪な事態に陥った一家は修復不能なまでに崩壊してしまうが、亡くなったエレンの遺品が収められた箱に「私を憎まないで」と書かれたメモが挟まれていた。
ホラー

.5★★★☆☆
映画館鑑賞。
家長である祖母の死をきっかけに、さまざまな恐怖に見舞われる一家を描いたホラー。ということなのですが…、これ今世紀最大の怖さとか、今年一番の怖さとか言われてたから、どんなもんだと思ってたら、なーんだ、でした。
コッコッと舌を鳴らすチャーリー少女の顔のホラーみが凄かったですが、てっきり、このチャーリー少女を中心に話が進むのだと思ってたので首はボーンだし、お兄ちゃんがメインだったとは、後半になって序盤のあの一家の歴史のような話が、伏線だったのかーと思いました。
実際に起こりうる突然の悲劇と、スーパーナチュラル的なものを融合させたような感じで、でも結局最後は悪魔崇拝かーとがっくり。(反キリスト像から)悪魔復活…って最近見たなと思えばオーメンでしたが、結局前半のチャーリー(おばあちゃんっ子だったという伏線もあり)後半のピーターという風で、間にトニ・コレット演じる母親がいるという感じ。
不干渉ルールによって、クイーン・リーの血筋であるピーターを最初から狙えなかったため、母親が息子を守るため、差し出してしまったチャーリーの中に、悪魔性が宿っていたのは、鳥の首チョンパのシーンでご覧の通り。実際、母親アニーのお兄さんは自殺で「母さんが僕の中になにかを招き入れようとした」とかって劇中でいっていた。
悪魔ペイモン(だっけ?)に、祖母も母も妹も首を捧げたことになる。裸の教信者は何処から来たのか?とかも気になるところだけど、そういえば、公式サイトに「鑑賞後に読む考察」があるんだっけ。あとでみてみよう。
ガブリエル・バーンの父親は格好良かった。
ただちょっとじっくり描きすぎて、尺が長かったかな^;また気軽に観ようという気にはならない。
でも監督さんの今後に期待できる♪
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ジャンル: 映画
テーマ: 映画感想
( 最終更新日: 2019/05/17 Fri )
  • コメント: 8
  • トラックバック: 4
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コメント

雰囲気あり

びっくり脅かし系じゃなくて、じわりイヤなのは見ごたえがありました。
首ねえ。いやですねえ。
トニ・コレット、よくあそこまでの顔ができるなと感心!

>ボーさん こんにちは。

途中びっくり系?ってのはありましたが、
話の根幹が、かなり周到な計画性のあるオチだったから、
いやですよね
娘の首も計画のうち!ってのが怖いわあ

トニ・コレットの顔芸はあとからおもうと可笑しいけど、
個人的にはやはりチャーリー役の少女のホラーみが素晴らしいと思う

  • mig
  • URL

こんばんはー
わたしの場合、まずNYで字幕なしで見たので最強に怖かったです。
後、最近はこんなにできの良いホラーはないので、makiさん言われたように、個人的にジェーンドゥの解剖の方が断然面白くて好きですが、こんな不快になるような映画も嫌いじゃないんですよねー
ただラストがありがちで、意外と普通の着地だったけれど。
人を不快にさせるところやとニコレット、娘ちゃんなどキャスト、演出もすごかったので今年の推しホラーです。

>migさん こんにちは。

怖さの種類も違いますから、
入念に下準備されたホラーという印象はあります。
ただやはりちょっと長いかな…。

そうそう、ラストがありがちの着地で、そこは私も残念に思ったところだったんですよね
ホラー好きな人なら「ああ…」と途中で気づいちゃうだろうし…。
トニ・コレットの顔芸と、ホラー顔のチャーリー役の少女は
とてもいい味を出していたと思います

一番恐ろしいのは、トニ・コレットの仕事でしたね
なにも、終末医療とか、自分たちの身に降りかかった出来事とかじゃなくてもいいだろうに…。

  • ヒロ之
  • URL
こんにちは!

こちらにも。
そうなんですよ「今年一番の怖さ」という謳い文句を知っていただけに、どれだけ怖いのかと期待してたんですが。
多分、ゲラゲラ笑いながら本作を観たのは私だけかも。
ただ父親の不運さというか妻に振り回される姿が凄く可愛そうに思えた作品でもありました。

>ヒロ之さん こちらにもありがとう。

顔芸凄かったですよね。笑っちゃうのも納得です。
「今年一番の怖さ」…実際には昨年ということですが、
あとから色々考えると確かに怖い。
周到に計画されたところが、ほんと怖いし、
母親のハウスの再現性も怖いし。
ただ、「これだ!」的なホラーみはラストまで少な目で、
不協和音がずっと続くような不快さのある映画でしたよね。
そこがウリなんだと思います。

  • fjk78dead
  • URL

やっぱりラストの「悪魔」というのが日本では実在感が全くないので、話の作り物感を高めてしまうのですよね。あれを意訳して「神」にするだけでかなりリアル感が強まるのじゃないかと思う。

お婆さんの田舎には、平安時代からずっと続く三代に一度、おさの家族全員の首を次のおさに捧げて継子を豊穣神と成す、独特な風習がある。

みたいな。

>fjk78deadさん こんばんは。

>ずっと続く三代に一度、おさの家族全員の首を次のおさに捧げて継子を豊穣神と成す、独特な風習が
あー!それ、めちゃくちゃわかりやすい、
しかも好みの設定というね…。
こういうのは日本独特の雰囲気が出ますね。

やはり最終的に悪魔だと、「あ。そっちにオチたんだ…」みたいな
軽い残念感が漂いますもんね。

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