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神様メール

2018/01/09  10:40
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【概略】ブリュッセルのアパートに住む神様は、パソコンでいたずらに世界を支配していた。ある日、神様の娘・エアが人々に余命を知らせるメールを送ってしまったことから街は大パニックになり…。
ファンタジー



.0★★★★★
ブリュッセルのアパートに住んでいる神様一家。神様は小汚い酒飲みオヤジで、「神は慈悲深い」という人々が抱いているイメージとは真逆のゲスなDV野郎。息子のイエス・キリストは家出してファンを獲得してパパに反抗し調子に乗ってたから磔刑で殺してしまったって設定がまず可笑しくてたまりません。原題を直訳すると「新・新約聖書」だし(笑)

イエス・キリストの妹のキュートなエアちゃんは、パソコンで世界を管理しているパパの気まぐれさに憤慨して、人の寿命をメールで教えてしまうという悪戯をするのですが、自分の寿命を知ってしまった人間がどのように余生を過ごすかという難しいテーマを、ほのぼのしたタッチとカラッとしたギャグで綴ってあるのがとっても心地よい映画でした。

物語を観ながら最初に思った事といえば、イエス・キリストが「神」の息子なら、神=パパはやっぱり「ヤハウエ」なんだろうなって事だった。旧約神の凄まじい災禍を思えば、本作品のゲスいパパの描写は、どこかしら不思議なリアリティがある。でもパパが下界に降り来た後、自分の作ったルールで悪い事ばっかりおこるのとか笑えた!

神様は忙しい。くわえタバコでデスクに向かい、思いつきでくだらない法則をつくる。「バスタブに身を沈めたとたんに電話が鳴る」とか、「ジャムをつけたパンを落とすときは、必ずジャムの方が下になる」とか、「レジに並ぶと必ず隣の列の方が早く進む」とか、微妙で普遍的な不快なルールばかり。(でも「あるある」だよね^;)

話の展開も予想がつかない。エアは置物として戻ってきていたお兄ちゃん(イエス・キリスト)のアドバイスを真に受け、12人の使徒+6人で、野球ができる18人になるという謎の目的意識を持って、人間世界で6人の使徒を探す。この6人の使徒たちそれぞれの説話が、あまりにもシュール過ぎて笑いを誘う。

また人にはそれぞれ自身の音楽があるというのがとっても面白い。私もシャルル・トレネの「ラ・メール」がいいかも。

一応オチを書いておくと、エアが使徒を18人にすると、女神のママが掃除のために電源を抜いてパソコンを再起動したため、世界の様々なルールが変更。余命が変わっただけでなく、空がカラフルの可愛い花柄になったり、海底で息が出来るようになったり、植物が意思をもったり、一つ目になったり、男性が妊娠できるようになったりします。またエアとホームレスのヴィクトールが出版した「新・新約聖書」はベストセラーとなって、パパはウズベキスタンの洗濯機工場で強制労働させられたり。余命62年の、寿命システムを利用して何度も大怪我してまで寿命が来るまでは死ねないことを証明してたケヴィンがめでたく爆死して終わってました(笑)。

なんちゅーか色々ギリギリのポップなファンタジー映画でした。

そうそう、劇中でエアは、兄のイエス・キリストのことを「J・C」(ジーザス・クライスト=イエス・キリスト)と呼んでいるんだけど、これを聞いた彼女の旅に同行するホームレスのヴィクトールが「J・Cと言えばヴァン・ダムだろ?」と言う。ジャン=クロード・ヴァン・ダムの出身はベルギー、ブリュッセルでは今でもヒーロー。ニヤリとさせられた。
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