
【概略】
ストーカーのデヴィッドという男につきまとわれ、母親に本当の理由を告げずに引っ越して新たな生活を始めたソーヤー。だが精神的に追い詰められた日々は変わらず、ある日、とあるカウンセリング施設を訪れてカウンセラーと話をするが、強制的に入院させられることに。彼女は警察に助けを求めるが、警察も周りの看護師も取り合ってくれない。あげくの果てに、人を殴ってしまい入院期間が延長されてしまう。さらに、彼女の前にあのデヴィッドが職員として現れるのだった…。
スリラー
.0★★★☆☆
作品そのもののストーリーは全く怖くない。この映画、何が怖いかって、カウンセリングから即精神病院入院のくだり。私も入りかけたことがあるから(実際には入らなかった)ポンポンポンと決まって身動き出来なくなることに恐怖をおぼえた。
しかも、主人公の場合は件のストーカー男が雑用係で病院にいた。身の危険を感じるよねえ…。
でも実際のところ、本作では保険金詐欺のために強制入院させてて、色々助けてくれてたネイトは、潜入記者だったってところはまあ納得の都合よい展開で、そのネイトの日記のため、病院の経営者がつかまるというのは結果的には良かったことに思うけれど、ストーカー被害の不安感はいつまでも永遠に消えないんだなとラストに思いました。
母親も殺され、ネイトも殺され、ヴァイオレットも…恐怖の根源の男に本当の私はあんたの理想の女じゃないって諭しながら怒鳴るシーンは、ソーヤーは「強い女」だったんだなと感じるところ。
ただ全体的に描写の甘さも感じ(ストーカー本人があまり気持ち悪くない)、そこはマイナスですが、一番良かったと思うところは、幻覚剤入りの薬を飲まされてぶっ飛んだソーヤーのシーンですかね、あそこの周囲が高速に動いて自分は首をぐるぐる振っているみたいなところが、強い薬を飲まされてぐったりの昔の自分を思い出す感じで。
コメント
コメント&TBありがとうございました。
自分の意に反して強制入院させられるてのは怖いでしょう。
しかも精神病院で周りの患者が皆あれだから、不安は倍増でしょうし。
そこに一見まともな黒人男性が居て手助けしてくれるてのは心強かったと思います。
ただこれで終わらず、そこにストーカーが!というダブルパンチを食らわされるホラータッチな展開が作品を盛り上げてました。
けどこういう最悪な経験をしてしまうと、中々その呪縛からは解放されないんだろうなあというラストシーン、リアルですよねえ。
実際に受ける恐怖よりも、
想像の中で不安になる恐怖のほうが強いのかもしれませんね。
あれだけ逞しく対峙していたヒロイン、だけどラストを見ると…。
保険のために強制入院させられるくだりが一番怖いですが、
ヒロインがラリったように感じられる1シーンの演出が酷くリアルでした
私はその後布団にぶっ倒れましたけども、
本当に精神に効くキッツい薬は、意思がなくなるものなので…