
【概略】
夫と息子の殺害容疑で捕まった妻・ミヒ。息子の遺体は見つからず、ミヒは無実を訴えるが投獄される。25年後、釈放されたミヒは息子を捜すため事件が起きた家に戻るが…。
スリラー
.0★★★☆☆
まるで韓国オリジナル作品のように新感覚スリラーとかって謳っているが、「マザーハウス 恐怖の使者」のリメイクです。
そしてリメイク作品にありがちですが、オリジナルを越えられない。
ちょこっと違っているんですよ。その部分は確かにオリジナル。でも、その分オリジナルの良さが失われてしまっているのが残念に感じられ、複雑。
私は「マザーハウス 恐怖の使者」にて、「3つの時間軸が『同時に』家の中に出現する超展開には驚いた。しかも混同しない。これは構成が非常に巧みである。」と書いてた。
韓国特有の濃い演出があだになった気がするなあ。演出が過剰なんですよね。かといって、現在と過去が繋がるシーンは(恐怖感を増しつつ)さらっと描かれてしまっているし。薄味。
時間を超えて人々が空間を共有するという謎も、本作では、昔住んでた日本軍高官が陰陽師に命じて時の中に脱出する道を作った~とかって理由付けされていたが、ここも変にリアルな事情をもってこなくても、良かったような気がする。
ラストまで見たら感動するはするんですけど、やっぱり、過去と現在、未来がつながったときのパズルのピースがはまったような感激はなかった。
3点の時間軸もぼやけてしまっているし、簡単に描かれてしまったなという印象。でもまあ肝心の元々のストーリーが面白いので、一気に見られた作品かな。
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