シェイプ・オブ・ウォーター

【概略】
冷戦下のアメリカで、声を失くした孤独なイライザと、遠い海から連れて来られた不思議な生き者の種族を超えた恋を描く。
ラブロマンス
.0★★★★☆
いつも、思うことだけど、ギレルモ・デル・トロ監督の作品に登場するクリーチャーはどれも造形が素晴らしい。
主人公は声を出せない女性。アメリカ60年代は、黒人や障害者などは差別される社会。そこに神のような半魚人という異生物が登場する。
主人公と半魚人は心を交わしてやがて愛し合うようになる、といった物語なのですが、ディズニー映画のように、最後は美しい青年に変わって幸せに暮らしました、とはならない。最後まで半魚人は半魚人だし、その姿を美しいと感じるのが主人公の感性なのだから。
イライザの手は語る。「ありのままの自分を見てくれる、幸せそうに。」
半魚人と水中での性行は画的に美しいし、序盤のストリックランドの妻との性行為と正反対で愛がある。
協力者の博士、一緒に住んでるゲイの親友、話し相手の黒人の女性。貶められててもいいのに、イライザは、結構恵まれてる。
半魚人も格好良く見えてくるから不思議だ。マイケル・シャノンの狂気よりも、サリー・ホーキンスの恋する表情のほうが印象に強かった。
そして、あの首の傷が伏線になるとは…。口づけでえら呼吸とはね!観た後、なんだか、「あー、半魚人みたいな人、いればいいのに!」と思ってしまった(笑)
もやっとするところもあるけど、全体的にはロマンティックな恋物語でいいと思った。賞がどうのとかは別にして。
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