
【概略】
三味線の音色で折り紙を意のままに操る少年・クボ。幼い頃に父母を殺され、仇を討つ旅に出たクボは、面倒見の良いサルと弓の名手・クワガタに出会う。
人形劇・アニメーション
.0★★★★★
ストップモーションアニメなんですよこれ。嘘でしょ、人形劇に見えないよ、なめらか~。
日本の昔話を舞台にってところも嬉しい。
心の壊れた母親と、山の上の洞窟で二人暮らしのクボ。折り紙を三味線で操る能力を持つが、母親との約束「夜には絶対外に出ない」を、亡くなった父上と灯篭流しで話すために破ってしまい、結局父上は現れなかったが、月の帝の祖父からの迎えが来てしまう。このおば姉妹とか、初登場怖くてすげー。ホラーですやん。
母上が語ってくれていた話(クボが村の人に語った侍ハンゾウの物語)は本当で、クボは狙われていた。3種の武具を見つけなさい、と言って母上はおば姉妹からクボを逃がし、お守りの猿に命を与えて亡くなった。
折り紙の武士人形ハンゾウが指すままに、旅を続けるクボ。猿にクワガタ(元・武士らしい)を仲間にして。
しかし、折れずの刀の骸骨(頭部に刀がたくさん刺さっている)といい、目玉の園(湖)といい、全体に雰囲気が最高。こういうの大好き。
「侍」「三味線」「灯篭流し」「仇討」「妖怪」「折り紙」など、和の要素が入り乱れているのだけれど、よくある海外映画の勘違い日本にはあまりなっていない。
母上の話をしているときのクボが凄く切なくて。心は壊れていたけど、クボのことだけはきちんと見ていたんですね。
そして明かされる真実と、物語の決着の付け方がまた素晴らしい。
「あんたは、良い人だ」一部始終を見ていた村人たちの優しさが、また何とも言えない。
死生観とか…日本人が作ったのならわかりますけど、タイトルの二本の弦というのも、どういうことなのかわかりやすかったし、母上の形見、父上の形見、そして、自分、「家族3人」という意味での三本の弦での三味線な終盤のシーンはうるっときてしまった。
嗜好性高めの本作ですが、人形劇も好きだし、妖怪も好きだし、日本の昔話も好きな私の感性にはビビっときてしまって、もうほんと、スタジオ・ライカさん素晴らしい作品を本当に本当にありがとう!!!という気持ちしかない。
コメント
KUBOの約束事。
夜、外に出てはいけない。
水をかけてはいけない。
強い光をあててはいけない。
途中からグレムリンの約束事じゃ。
実は再度見たんだけど、私、あまり好きになれなかったですねー。
映画好きのクボさんだったら、大喜び。自分の映画だ!なんて思ったりして。
あらら、ダメでしたかあ
まあ。嗜好性の強い作品ですから仕方ないかもですね
私はドンと来た けど
バーフバリほどではないなと、冷静に見つめる私もいますー
クボって名前は、やはり日本名の
クボからきてるんですかねえ?
ハンゾウとか、月の帝とか、
日本っぽいというかそれらしいのに
クボってなんか変な名前でしたね
モーグリを思い出す。あれは「クポ」か
コララインのキャラデザイナーの友達のニックネームからだそうです。
へえ、そうだったんですね!
日系の方だったのかな?
コララインも、あれ、結構なトラウマ作品ですが
ライカさん、今後も楽しみな
スタジオさんですね♪
(まだボックストロールをみていないのですが^;)
上のコメントで知りましたが、やっぱりクボさんという関係者繋がりからこのタイトルが出来たんですね。
ストップモーションアニメて根気が必要だと思うのですが、よくまあここまで完成度高く作れたなあと感心はしました。
カクカク動くイメージがあったんですけど、そういう風にも見えなかったですし。
クボに関わる味方のキャラがいいですね、なんか安心出来るつうか、まあ元が両親てのもあるんでしょうけど。
全然ストップしてないアニメーション具合が素晴らしかったですよね
動きがかくかくしてない。
それはそれで少し寂しい気もするのですが(カクカクも好きなので)
このCGアニメ全盛期にストップモーションという手法という
その選択が好きなので、もう大好きです。
髑髏のシーンがとくに。あの刀のたくさん刺さった髑髏頭の
素晴らしい事!
これぞ妖怪的な?がしゃどくろ的な?