サスペンス・スリラー

レッド・ドラゴン

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【概略】
死闘の末、連続殺人鬼「人食いハンニバル」ことハンニバル・レクター博士を捕らえた元FBI捜査官ウィル・グレアムのもとに、元上司のジャック・クロフォードが捜査依頼にやってきた。それは、ある2つの家族が残忍な手口で惨殺された事件の犯人捜しだった。
スリラー


.5★★★☆☆
アンソニー・ホプキンス、エドワード・ノートン、フィリップ・シーモア・ホフマン、レイフ・ファインズ、エミリー・ワトソン、ハーヴェイ・カイテル。「羊たちの沈黙」「ハンニバル」に続くレクター博士のシリーズ三弾目。時系順ではこれが初めの話になります。なぜレクター博士は「羊たちの沈黙」で既に捕まっていたのかの理由がここで明かされます。
FBI捜査官ウィル・グレアムは猟奇殺人事件の捜査依頼を請け、事件解決のため収監中のハンニバル・レクターに協力を要請した。こうして、謎の連続殺人鬼レッド・ドラゴンに迫ることに…。
次第に明かされてゆく犯人像は人間心理の核心を掴み狂気を孕んで迫る。
エミリー・ワトソンさんの盲目の女性役が素晴らしかった。彼女に寄せる思いがダラハイトを人間的にみせる一方で、猟奇殺人を重ねるその心理が緊迫感を伴いながらも犯人の哀しい境遇と内面を深く掘り下げていた。
彼(レッド・ドラゴン)と、それにひれ伏す自分との間で精神が引き裂かれる。変身による力の誇示と欲望を満たすためにダラハイト自身を駆り立てる。
また、利用されながらもレクター博士の分析を引き出していくグレアムのやりとりが魅力でしょうか。「羊たちの沈黙」でのクラリスと、このグレアムとの対比が面白いですね。
エドワード・ノートンさんが演じたこのグレアムという人物が魅力的な点が良かったと思います。レクター博士は脇役で出番はそう多くはないものの、やっぱり強烈な存在感がありますね、出番をもう少し減らしてもいいくらい。
「ハンニバル」が面白くなかったのもあってか、これは役者の演技もさることながら堅実にまとめられた良作だと思います。
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ジャンル: 映画
テーマ: 映画感想
( 最終更新日: 2018/04/24 Tue )
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