ルックアウト/見張り

maki

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【概略】
4年前に事故を起こし友人も恋人も失い、自身も後遺症に苛まれる日々を過ごしていたクリスは、ある女性との出会いをきっかけに、犯罪に巻き込まれ…。
サスペンス


.0★★★★☆
交通事故の後遺症で短時間しか記憶を保てない主人公が、次第に暴力と犯罪に巻き込まれていく―。
クライムアクション・サスペンス風ですが、実際にはヒューマンドラマかと思います。いい映画です。
誰かにわかってもらいたいという気持ちとは裏腹に、誰にも理解してもらえない心の葛藤を抱えるクリス。クリスはある日バーでラヴリーと名乗る女性とゲイリーと言う男と出会う。昔のような華やかな友人たちを得たと思っていたクリスは、彼らが強盗を計画していると知り愕然とする。
ジョセフ・ゴードン・レヴィット主演。
4年前まではアイスホッケーのスター選手で前途有望だった彼が今では記憶障害の為、銀行の清掃をして生計を立てている。すぐに物事を忘れる為、常にメモ帳に書き込まねば何も覚えていられない。それだけでなくいつもぼんやりして事故にあった当時だけが思い起こされて後悔を繰り返している。物事を順序だてて考えられない、理由もなく涙が流れる、すぐに睡魔が襲う。記憶が持たないのですべてメモに書き留めて暮らす彼の毎日。心配になってしまうし、彼の症状は私の病気にも当てはまる所もかなりあって、「自分を取り戻したい」に共感が沸いた。
そして友だちもいず、家族にもほとんど見放されたクリスを支える唯一の存在が、ルームメイトの盲目のルイスです。年はずいぶんはなれているし、少しシニカルなところもあるのだが、彼の「ストーリーを考えろ。結末がわかっていたらそこからさかのぼればいい」と言うアドバイス、実はこれが後にクリスを大いに助けることになるのです。
そして、始めは怖気づいたクリスがゲイリーの口車に乗って、先の見えない生活と信頼されていない哀しさなどから犯罪に手を染める覚悟をするんだけど、犯行直前に職場の上司の優しい言葉にほだされて、土壇場で心を入れ替えてしまうという心変わりも、なんだか人間味があってうなづけるものでした。
結局、強奪した大金を乗せた車で逃げてしまったクリスに、ゲイリーはルイスを人質にするのですが、クリスがメモ帳に、「ゲイリーたちを殺し、ルイスを助ける」と書いた時はなんだか目頭が熱くなってしまった。そう、これは、ある男の成長のドラマだったんですね。決して安易なアクションサスペンスではなかったのです。
クリスは命懸けでゲイリーたちに立ち向かい、金を入れた袋に銃を仕込んでゲイリーの相棒を撃ち殺した。そして強盗の際に弾傷を受けたゲイリーも死んでしまうのである。クリスは再び人の命を奪ってしまったのだ。
勿論人の命を安易に奪う事はいけないことだが、何も考えず友人ルイスを守ることだけをやり遂げようとしたクリスの行動は、善意に溢れたもので、確かに咎められる事なのかもしれないが、なんとも言えず、頑張ったな!と声をかけたくなってしまう。
自暴自棄だった青年が、何とか人生を切り開いていこうともがく物語に強く共感。クリスの寂しげな瞳が、ジョセフ・ゴードン・レヴィットにぴったり合っていました。
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Posted bymaki

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