
【概略】
麻薬の密売人ヴィンセント。映画監督のジョン。そして弁護士のエイミー。かつて高校の同級生だった3人は、久々に故郷へ戻り、モーテルの一室で10年ぶりに再会することに。そこでヴィンセントは、昔起きた“ある出来事”についてジョンを問い詰めていく。それは、エイミーにも関係することであり、やがて3人はそれぞれの想いを告白していくが……。
サスペンス
.0★★★☆☆
イーサン・ホーク、ユマ・サーマン、ロバート・ショーン・レナード共演。
10年前「何が起こったのか」をめぐる安ホテルの一室での、3人の会話劇です。人間誰しも持っている建て前と本音、嫉妬の心理描写が良く出来ています。それぞれ3人が主観と客観をもって、あの時本当は何が起こっていたのかを告白します。でも、それぞれの主観とそれぞれの客観によって、それは阻害され歪められてもいくんですね。
元々は舞台劇だったようです、さもありなん。
ただその「何が起こったか」というのが、要はGFの奪い合いだったわけで、なんとも小規模な話だろうと、唖然としてしまった。最後までネタ的どんでん返しとかはなく、あの夜は少し乱暴だったとかなんとかな話が続きます。
ただ久しぶりに自分の過去を知っている相手(しかも苦い高校時代のキワどい話を10年ぶりに掘り下げるの!)との再会の気まずさややりにくさはきちんと描写されていて、役者の巧さを再確認した。
こういった事が昔あった人は懐かしく思うだろうし苦い思いが甦ってくるかも。エイミーの受けた傷跡への思いが透けるような有無を言わさぬ去り方がまた素晴らしかった。
小規模な話と前述しましたが、だからこそ生々しい3人の感情に、引きずられるようでもあります。でもちょっと眠かったかな…。
イーサン・ホークの体文字「PARTY」は良かったです(笑)
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