
【概略】
サイは写真現像カウンターに20年以上勤める仕事熱心な男。1枚1枚の写真を真心を込めて仕上げお客には常に笑顔で対応する。中でも常連客のニーナとその家族はサイにとって特別だった。やがて孤独なサイは、彼女の家族に理想を抱き自分を重ね合わせるようになっていた。やがて、その思いはエスカレートしていき次第に常軌を逸していく…。
サスペンス
.0★★★☆☆
ロビン・ウィリアムズさん演じる写真店スタッフ、サイが常連の一家の家族写真への「憧れ」から、執着するようになってしまう物語です。題名のストーカーって間違ってはいないんだけどなんかちょっと違う気がしますねえ…
私も同種の仕事をしてますので、この気持ち自体は理解できます(勿論同じことはしてませんよw)。写真に映る幸せそうな家族の姿。なんでもない写真なのだけど、やはり楽しそうな幸せそうな笑顔の写真をみると、羨ましさというか憧れみたいなものはどうしたって生まれてしまいます。またこちらも幸せな気持ちをおすそ分けされるときもあります。
そう考えるとある意味で幸せな仕事なのかもしれませんね
作品中にもありましたが、例えばやはり子供が生まれた家族ってかなりたくさん写真を撮りますし、何年も同じところに勤めていれば写真の中の子供がだんだん大きく育っていき、多少なりとも親近感はわくものです
浮気をしていた夫を傷つけるわけではなく、ただ写真を撮っただけ…。
署での幼少期の話からすると、温かな家庭では育たなかったサイの、包丁で脅しはしたけれど傷をつけられず撮るだけという行為なのもある意味で彼らしい。
写真は幸福な時間を切り取ること。その写真にこだわった彼は、哀しい。
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