
【概略】
アメリカを離れ、タイ北部でひっそりと暮らしていたランボー。ある日、内戦の続く隣国ミャンマーへ向かうサラたち支援団を助けた彼だったが、数日後、支援団が軍に拉致されてしまう。
アクション
.0★★★☆☆
紛争という名の虐殺が続くミャンマー。タイで生活していたランボーのもとにアメリカの支援団体がやってくる。ミャンマーへ支援物資を届けたいという彼らにランボーは冷たく突き放す。だがその中の一人サラに世界は変えられないかもしれない、でも人の命を救うことは無意味ではない、そう言われた彼は彼らを助けることに。
「無駄に生きるか何かのため死ぬか、お前が決めろ」 20年以上ぶりの新作ですが、やはりランボーはランボーでした。ランボーの言葉のひとつひとつが非常におもいです。倦んでいたのかもですね、平和ボケ野郎どもと叫びつつも、サラの希望のある言葉に心動かされていました。
戦時アクション部分は相当よく出来ています。圧倒的な武力攻撃の前になすすべもなく死んでいく人々の山。いまでもこのような虐殺や紛争がどこかで行われているんだろうと思えるリアルさ。
個人的にはランボーの最終章、かなり良くできていると思います。死に場所といったらおかしいですが、「家に帰りたい、家に帰りたい」そう叫んだ過去も含め、もう自分自身が帰る場所もわからなくなっていたんでしょう。息をするように人を殺す…殺人機械としての自分自身の全ての幕を下ろす意味でも、この戦いは必須だったのかも。
もう老体のランボーは昔のような派手なアクションは出来ない。でもね、なんだか年季の入っているというか、それはもう堂に入った所作なのですよ。的確な急所、それもちょっと当たったというより突き抜けるような衝撃、つまりは一撃破壊なんです。ほんと興奮しましたよ…後半のあのシーンはすごいですね!マシンガンていうかガトリングなのかな?なんかもう当たったら体粉砕してますよね。激しいアクションはしていないのに、一発一発がガツンガツンとくるもんだから、物凄いアクションを見たような気がしてくるんですよね。アクションというかスプラッターを見た気もする…
ラスト、人を殺す機械→人を救ったランボーは、故郷にかえるんですが確かにちょっと違和感があったけれど、ああ、これが本当にラストなんですね。個人的には、スクールボーイが非常にナイスでした。
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