
【概略】
2015年、世界は混乱状態にあった。大戦で石油は失われ食料や水などの資源も枯渇。人口増加が危機的レベルに達する中、強大な力を持つ“企業”が出現。彼らは武装都市に本部を置き、人間を間引くためのプログラムを計画。しかし“企業”に反発した科学者たちは、人々に緩やかな死を与える代わりに人類を獣に変える薬を開発する…。
SFアクション
.0★★☆☆☆
ジャケット画像がとっても格好良いので借りて見たのだけど案の定れっきとしたB級作品でした。ジャケットの双剣をあやつる荒廃したSF世界の剣士…はどこにもいません。
人口が増えすぎ食料や水や石油が枯渇した世界、舞台はほぼ森の中。荒廃した世界という設定ですがあまりそれはみえてきません…木や草など自然が豊かで(ただ荒れてるだけ)なので本当に荒廃しているのか疑問に思えてきちゃいます^;もっと都会的なSF荒廃世界かと思っていました。
主人公の青年はなににも属さず髭モジャで孤独に追われた生活をしています。武器は竹槍と斧。
彼は薬の開発した女科学者の息子で、生きた「解毒剤」なんですね。なぜか洗脳されなかった傭兵と共に南へ向かうんだけど、戦っていたはずのバイオシン(開発された薬で人口過多のため淘汰された凶暴化した人間達)が彼を素通り、実は彼はバイオシンを人へと戻せる解毒剤。生存本能から群れを成したバイオシンと冷血な人間側…実は「バイオシン」側の先駆者(ヴァンガード)であるというストーリーでした。
序盤はバイオシンの描写もへぼいし、いまいちかなあと思ったのですが、中盤以降はちょっとだけ面白くなりました。ちょっとアラブっぽい音楽は好みだったかな。
開発者である母親は、純粋に人間が荒廃した環境下でも生きられるようにと開発したんでしょうね。そしてその目的がゆがんでしまったために、凶暴化した人間側に新人類としての救いを与えたんじゃないかと。
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