KAN-WOO/関羽 三国志英傑伝

2018年04月06日
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アクション・SF・歴史・パニック
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【概略】
『赤壁の戦い』の数年前、劉備軍の武将であった関羽は敵である曹操に捕らわれていた。捕虜になりながらも関羽は、『白馬の戦い』で劣勢だった曹操軍の手助けをして勝利を呼び込んだ。曹操は様々な手を尽くし、“義侠心”を重んじる関羽に再三配下に入るよう説得するが、関羽は断固として劉備の元へ戻ることを願う。曹操は「義侠心」をもって敬意を払い、関羽が5つの関所を通行手形なしで通過できるよう部下に命じた。しかし、彼は関所で曹操の部下である6人の武将に命を狙われることとなる。いったい誰が関羽を殺す命令を出したのか?
アクション


.0★★★★☆
ドニー・イェンが関羽をやるって聞いてから、ドキワクしながら待ってたレンタル。ドニーさんは小柄なので、大柄なイメージのある関羽とはまたイメージがちょっと違いますが、案の定アクションが凄えええ、ストーリーはしょぼいという展開になってました。
青龍偃月刀を持ったドニーさんがそれをぶん回しながら敵兵をなぎ倒していくのは迫力!まさに一騎当千といった武術の見事さ、バランス、それと共に余計なラブロマンスが…。ドラマ的切なさを狙ったのかもしれませんが、そんな切なさは要らない!みんなが見たいのはドニー関羽の超絶アクションです!
三国志好きな人なら説明は要らないと思いますが、このとき劉備の夫人を守って曹操の捕虜となっている関羽、曹操は彼を気に入っていてどうしても配下に欲しく、あの手この手で誘ってくるんですね。恩のある曹操に報いるため、関羽は袁紹軍の猛将・顔良を討ち取る(実はこの戦では袁紹軍に身を寄せている劉備)。ここのシーンの剛勇ぶりは本当に見事で、顔良を一刀だにしてしまいます。ここの序盤の張遼に萌えた。
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また、この作品では曹操を「乱世の奸雄」と称されるほどの、悪いイメージだけではなく懐が広い一介の英雄像として人間味のある描き方をしていてそこは好感をもちました。中国で作られると、ことごとく曹操=悪のイメージがつき物だから、そこは良かったように思う。
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一応メインは「過五関、斬六将」。見ごたえはあるのですが、あの関羽が雑魚(といってはなんだが)達にここまでてこずるとは思えない。しかもその間にもラブロマンスは続いてるのだから閉口した。それも皇帝自らが関羽を討つ様に命じたとかなんとか…。ヒロインの存在もそうだけど、「演義」に忠実でいいのにね…。
しかしアクションは見事です、鼻息荒くして注視、注視!狭い路地でのハンデもなんのその、ドニーさんのアクションをみてると、拳にぐっと力がはいってしまいますね。画面暗くて見辛いですが、韓福の屋敷2F廊下での応戦も凄かった、でも後もう少し無双っぷりをみてみたかったです、ちょっと物足りない。それに弓とか弩ってあんな走り避けられるものなの?
なんかみてると関羽よりも曹操の魅力が満載。曹操陣営で、こいつ誰だ!と楽しむワクワク感もあったなー。「いつ羊と言った?」などの台詞も効いてた。
ラストの関羽のドニーが一番イメージに近かったかな。髭をなでつけるのもいいね!ひとこと。美髯公なのに、ヒゲ切っちゃったよ…?
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maki
Posted by maki
大作~B級を幅広く鑑賞中。ホラー、サスペンス・スリラーが好き。
大好き(ღ❛ั◡❛ัღ)
マッツ・ミケルセン、コリン・ファース、ポール・ベタニー、ドニー・イェン その他…
<記事内の★の数:好みかどうか>
★★★★★→☆☆☆☆☆
(面白い)→(微妙)
★★★☆☆(普通)は振り幅が大きいです
星3.5はこう→(.5★★★☆☆)

Comments 5

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隆  

官渡で幕開けでしたが、曹操と袁紹という宿命の対決で、意外なのは袁紹は革命勢力だという事ですね。儒者からの人材も多く参加しているので、皇帝よりも有徳者が玉座に就くという易姓革命を体現しようとしていた指導者で、中国人らしい王様だったと思います。対する、濁流出身の曹操こそが、保守派であり、皇帝を守護する戦いをしており、曹操の本質は悪かも知れませんが、社会において、交わり、戦い、作る営みをする事によって、その才能を時代の方が必要としたと思います。

簒奪も曹丕がやった事で、曹操が献帝の前で、私は周の文王で良い、と言ったのは、権力闘争から口走った放言に過ぎないように思います。関羽は曹操のそこの処が理解できなかったのではないでしょうか。人望には篤いですが、優等生の劉備に付いて行ったのは、漢朝復興に対する原理主義者であった事や、後に劉備の下から半独立して、荊州守護者に為っているように、劉備の方が自分の好きなように出来ると思ったからでしょうね。いずれにしても、関羽は北上によって、魏を大いに震撼させますから、脅威である事に変わりは無かったです。

2019/10/17 (Thu) 16:24
maki

maki  

>隆さん こんばんは。

曹操は間違いなく歴史上の英雄の一人だと思っています。
悪だと思ったことはありません。
ただ、少し前までは、主人公が劉備で 悪役が曹操 みたいな演義テンプレ脳の方も多くて…
でも今はその偏りもだいぶ緩和されてきてるなあ、と思っています。

関羽がもし劉備についていなかったら…と思うと、
激しく心揺さぶられますね。
もし曹操のもとにいたら、とか妄想すると楽しそうです。

本作のドニーさんはあまり関羽らしくない(といったらアレですが)関羽でしたが
記事にも書いてある通り、ラストのドニー関羽は一番イメージに近かったです

2019/10/17 (Thu) 20:20

隆  

関羽が曹操に仕えていたら、どうなっていたか。

かなり入れ込んでいますから、部下の一人という扱いではなく、重用されていただろう事は間違いないと思います。どういう使い方かによりますが、武将として使うなら、旧知の張遼と同じで対呉戦線に置かれていたかも知れません。ただ、この使い方は余り捻りが無いなと思います。

侠の精神を体現する大きな存在感があるので、関羽を手元に置いておくのも面白いと思います。そうしたら、曹操にとって「心のブレーン」になっていたんじゃないですかね。第一等の部下というと、夏侯惇が居ますけどイエスマンの印象があります。猛将ですが、関羽の方が曹操の心の乱れや欲望に対して直言を重ねて、周囲に対しても良い関係になったと思います。特に、献帝への態度は大きく変わった可能性がありますね。

あとは、意外と、関羽と青州黄巾兵というのは、曹操個人への従っている事から、似ていると思います。関羽も、もし劉備が居なければ、曹操に従っていた可能性もあるはず。惚れているからで、青州黄巾兵が帰還して行ったというのも、曹操一人にしか御し得ない人々だったからでしょう。しかし、侠のカリスマ関羽ならば御し得たかも知れませんね。

2019/10/18 (Fri) 17:26
maki

maki  

>隆さん こんばんは。

私も大体似たように思いました。
関羽は武将と言うよりは、ある意味でまさに「王道」というか、
事実そのままを述べても、許される相手…自分と同等くらいに曹操も考えるんじゃないかって。
夏侯惇はイエスマンのイメージは私はありませんが、
それでもやっぱり「配下」だったのかなって。
だからこそ曹操もあれほど熱心にほれ込んでいたのかな。
侠の精神(具現体)が近くにあったとするならば、
曹操はその後どのような道に進んでいたのだろうか。
面白いですね。

2019/10/18 (Fri) 21:30

隆  

「王道」には、権力の光の部分が当たらないといけないので、侠とされる関羽というのは闇の部分があると思うのですよ。しかし、王道という事は、関羽には単なる侠を超えた光の部分があるという事ですか?

余り覚えていないですが、確か渡邉義浩氏流に言えば、王道とは儒教における有徳者が玉座に君臨すべきだという、易姓革命の理想を体現する指導者観だと思いますので、関羽には指導者としての資質があったのかも知れません。

曹操の対等なブレーンと言うと、王佐の荀或でさえ、為り得なかった強い立場を守れる胆力が無いと無理なので、配下にそうした人材を求める処に懐の深さを感じると共に、やはり、曹操の本質とは武のように思いますね。武では曹操とはいえ、関羽には及ばない。そして、侠を超える力によって、武に精神を生み出す事が出来るのが関羽唯一の役割だった、という処でしょうか。

2019/10/19 (Sat) 08:07