
【概略】
幼いときから信心深い少女、ジャンヌ。ある日、英国軍に目の前で姉を殺されてしまった。引き取られた先の教会で神の声を聞いたジャンヌは、その声に従い戦闘へ参加する決意をする。
史劇
.0★★★★☆
リュックベッソン監督の独自の解釈によるジャンヌダルクです。単なる英雄譚ではなく、人間的なジャンヌの心の葛藤が描かれていて、印象深い作品です。
ジャンヌの物語は救いようのない結末でたいていは「聖女」要素で美化されるものですが…この映画ではその心の葛藤とトリップしているような様子のあやうさが、その「狂信性」に疑心にかられる要素になります。
後半の異端審問部分での描写が非常に印象的です。
観た人によって色々解釈できますが、自らを認め「赦し」を得たあの瞬間だけが神との対面だったのではないか、と私は理解しています。
初めてこの映画を見たときは「なんだこのジャンヌダルク…妄想だったの?@@;」と安直に感じてしまいましたが、改めて観ると人間心理描写も深い面白い作品でした
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