ヤン・シュヴァンクマイエル 短編集

2018年01月30日
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アニメ・CG・人形劇
ヤン・シュヴァンクマイエル 短編集

【概略】
ヤン・シュヴァンマイエルの、1965~1992年までに発表された短編作品を収録。
アニメーション



.0★★★☆☆
ヤン・シュヴァンクマイエルの不思議な世界。短編集ですが相変わらずシュールです~。

「闇光闇」では手に目玉がくっついたり耳の蝶々が飛んでいる不気味さ…少しずつ完成されていく人間が気味が悪い。一番気持ち悪いのは舌だ。生々しすぎる…全部粘土でというのが信じられない、温度まで感じそうな具合です。

「陥し穴と振り子」では振り子によって次第に切り殺されそうになる人物の末路を描いています。これも機械仕掛けの裸のたくさんのパタパタ人形が不気味でした、細かくつくりこまれています。

「部屋」ではスプーンに穴があいていていつまでたってもスープをすくえないのが可笑しかったですね。



「地下室の怪」では少女を主人公にちょっとスリラーちっくに進んでいきます。地下室って暗くて冷たくてだからこそ怪しさや不気味さがあるよね。見てはいけないものをみてしまったような少女の表情が凄く良い。

「対話の可能性」の永遠の対話では、野菜や食器などをつかって、人の顔に見立てたりごちゃまぜになって料理になったりひとつになったりまた分かれて違う姿になったりとこの発想が抜群に面白い。人との対話ってこのようなものなのかな…同意して分かれて、また合意して、違う意見になったり。考えすぎだろうか?段々細かくなり最後には人の形になります。情熱的な対話の情愛の後の破壊行為には酷くショックを受けましたよ。不毛な対話ではやっぱり舌が気持ち悪く(なんでリアルなんだ)、まったくかみ合わないことの不毛さが強く伝わってきました、人間がテーマなのでしょう、虚しくなります。



「肉片の恋」ではやたら生々しい肉片が動き回ります。ダンスし、最後は揚げられてしまいますが。

「男のゲーム」はスケートをやっているかのような動きの選手たちは可笑しく、どこか奇妙でさえある。そしてまた顔が破壊されていく。ヤン氏は顔を破壊する事が多い気がしますね、人の顔をどこまで破壊尽くせれるかがまるでタイトルの男のゲームのようです。顔が破壊されるたび(選手がいなくなる)に点数が入ります。

「フード」食事にまつわる3編。2人の男が向かい合ってすわり食事をします。1人は金庫兼シェフなで舌に金をのせて目玉を押したら食べ物が体からでてくる。耳からはスプーンとフォークが出現。そして今度は反対にもう1人の男が金庫兼シェフになりそれを繰り返す。ヤン氏は「食べる事」をやたらクローズアップしますよね、これもそうです。食べる行為を赤裸々に映している。それこそなんでも食べる姿を。花や靴、ベルトにズボンやシャツ、パンツまで。最後には食器やテーブルクロス、机や自分たちさえも食べてしまう。ディナーでは指や胸などを食べていました。



「ワイズマンとのピクニック」モノをつかったピクニック作品ですね、人間の姿はなく、服だけや椅子がボールをけったり勝手にレコードが変わったりチェスをしたり。ラストは本物の人間が埋められます。

「フローラ」色々なものが形作っている少女らしきものが縛り付けられ水をとろうとしている姿を描いています。

「石のゲーム」では石が色々な形をつくっていきます、回ったり並んだり逆三角形になったり人の形になったり。

「アナザー・カインド・オブ・ラブ」は妙にファンキーなノリでミュージックビデオのような出来栄えです。でも靴底がやぶれてそこから舌が覗いてるのはやはりヤン節。

 

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maki
Posted by maki
大作~B級を幅広く鑑賞中。ホラー、サスペンス・スリラーが好き。
大好き(ღ❛ั◡❛ัღ)
マッツ・ミケルセン、コリン・ファース、ポール・ベタニー、ドニー・イェン その他…
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(面白い)→(微妙)
★★★☆☆(普通)は振り幅が大きいです
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