ヤン・シュヴァンクマイエル 「ドン・ファン」その他の短編

2018年01月30日
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アニメ・CG・人形劇
ヤン・シュヴァンクマイエル 「ドン・ファン」その他の短編

【概略】
アートアニメーションの世界的巨匠、ヤン・シュヴァンクマイエルが手掛けた短編集。放蕩息子のドン・ファンが許婚を弟に奪われ、復讐を実行する「ドン・ファン」を始め、「コストニツェ」「エトセトラ」など全6話を収録。
人形劇



.0★★★☆☆
機会があったので知り合いより頂きました。チェコのシュルレアリスト、ヤン・シュヴァンクマイエルの短編集の1つです。1つ手に入れてしまうと全部集めたくなっちゃうね^;

映像アーティストなだけじゃなくて世界観がとにかくシュールでグロテスク。とにかくどこか神経を逆撫でる映像美と無機的な感覚がすばらしい。ただ人によっては嫌悪感があるかも。

本作に収録されているのは「棺の家」「コストニツェ」「エトセトラ」「アッシャー家の崩壊」「レオナルドの日記」「ドン・ファン」。

とんでもない奇才をもってるのは感じれますよ、最初の「棺の家」だけでね。ただどう表現していいかわからないんだよね~…人形が横たわってる、それだけでミイラを連想できる「コストニツェ」、ペストで死んだ人たちの人骨で作られた寺院やシャンデリアなんかの造形はもはや「アート」だよね。これはかなり有名で実際にある教会Kostniceをドキュメント風に説明してるだけの映像なんです。ちなみに文字すらも人骨ですよ。



一方「エトセトラ」はフロタージュ風で、ミニゲームのような感覚。どこか絵本風になごやかに進んでいくも、途中で行われる不条理部分の破滅的な音楽といい、病んでいるような薄気味悪い不安感が離れない。

ポーの短編を朗読し独特の映像表現をした「アッシャー家の崩壊」はその陰鬱な世界観なんかはマッチしていました。
そのまんまレオナルド・ダ・ヴィンチのイラストなんかが動き出す「レオナルドの日記」は、連想したイマジネーションをつなげたかのよう。主語が抜けて話し続ける幼児の会話みたいな感覚。

表題の「ドン・ファン」は復讐談で人形劇です。結構大きい人形を使っていますね、水に濡れても大丈夫なのかな?というくらいしか印象にありません^; 呼び出されたドナ・マリエの疾走姿は妙にユニークでしたが、あとはフィリップが目や耳に剣を突き刺されててピューと絵の具が飛び出てくる部分しか覚えてないなあ。



6作の中で一番印象が強いのは「棺の家」です。ストーリー自体は人形達の動きでなんとなくわかるんですが、その奇怪でサーカスのようなハイテンションの不気味さが際立ってます。お互いに木槌で殴り殺し合うというスプラッタ・コメディです。

しかし、彼の作品はつきまとう不安感がもの凄いよねぇ。

 

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maki
Posted by maki
大作~B級を幅広く鑑賞中。ホラー、サスペンス・スリラーが好き。
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マッツ・ミケルセン、コリン・ファース、ポール・ベタニー、ドニー・イェン その他…
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