ヒューマン・ドラマ

早熟のアイオワ

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【概略】
1976年、アイオワ州のカウンシルブラフス。この何もない小さな町で暮らす14歳のアグネス。売春婦の母親サラと、幼い妹ビーとキャミーと暮らす家は、`ポーカー・ハウス'と呼ばれている。その家には、夜になるとドラッグディーラーや不法居住者たちが、ポーカー賭博やセックス目的でやってくる。夢も希望も持てないような環境に絶望しながらも、自らと妹たちを守るため、必死に生きようとするアグネス。そんなアグネスに早く身体で稼ぐようにと、売春を強要するサラ。行き場のないアグネスは、記者のアルバイトやバスケットボールで自分の可能性に希望を見出そうとする。しかし、更なる過酷な事件が彼女を襲う―。
ドラマ


.0★★★☆☆
ジェニファー・ローレンス、クロエ・グレース・モレッツ共演とのことだけれど、主人公を演じるのはジェニファーで妹役でクロエちゃんが出ているだけでした。
相変わらず最悪の状況下でもキリリとした顔つきで、必死に生き抜いている役どころのジェニファー。「ウィンターズ・ボーン」をちょっと思い出しますね。関係ないけれどこのジャケット画像の横顔が美しいです。
自宅(ポーカーハウス)の中は、とてもじゃないが子供が育つような環境ではなくて、しまいには、娼婦の母親にお前も体を売れなんてことも言われてしまう。こんな環境下で逞しく妹たちを守って生活できてるのが不思議なくらいだけど、妹たちがいるからこそ、一人で家を出たり、グレたりせずにいられたのでしょうね。
甘いキスだけで大人の男が満足できるわけない、近い内に体を売らせる、処女(味見)というステイタスがあるから、みてもらえたのだ。喪失後にバスタブの中で「ママ」と手を伸ばす彼女はまだ幼い少女だった。
こんなどんぞこな環境で悲惨な目にあいながら頑張る少女の話は実は監督の実体験に基づいた作品だったんですねえ。
しかし三姉妹のそれぞれの演出がちょっと微妙つーか散漫。ポーカーハウスの中は悲惨だけど、外の世界は意外と優しい。そう見えているだけかもしれないけれど。だから暮らしていけるのかもしれない。
「アンタはもうこの家から出て行きなさい」この台詞が母親としての、残っていた愛情だったのかも。
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ジャンル: 映画
テーマ: 映画感想
( 最終更新日: 2018/03/25 Sun )
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