
【概略】
15世紀のスペインに実在した女王・フアナの愛を描くラブロマンス史劇。他国の王子・フェリペと政略結婚をしたフアナ。彼に魅せられ、彼女は身も心も捧げるが、不実なフェリペとは徐々に温度差が生じてくる。その後、母の死に伴いフアナは王位に就くが…。
ドラマ
.0★★★☆☆
これは激しい。当時も現代も、ここまで狂気的にな愛は、やはり狂っているとしかみられないのではないでしょうか。
狂おしい愛による激しい嫉妬。純情で可憐だった愛をまだ知らないフアナと、フェリペへの愛に身を焦がす彼女の豹変が、おぞましいくらいでした。共感できる!とはいいきれないですね、どんなに寛容な男性であってもあれでは逃亡するでしょう。
情熱と愛に身を任せた彼女だけど、国王と議会の陰謀に颯爽と女王の威厳をあらわす場面が印象的だった。「狂女」ではなく、愛に殉じた女性の物語でした。
フェリペの死後は、50年近く幽閉生活を送るわけですが、亡くなって完全に彼女のものになったフェリペとの遺骸とは定期的に会えたようですし、ある意味幸せに暮らしたのではないでしょうか。
誰かを愛するということはこんなにも激しく狂おしいものなのですね。
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