
【概略】
ひょんなことから同居することになったレスリング選手志望の負け犬中年男と元天才レスリング少年が、落ちこぼれ家族に奇跡を巻き起こしていく。
ドラマ
.0★★★☆☆
コミカルな印象のある邦題とジャケット画像ですが、実際にはごく普通のヒューマンドラマになってます。ダメ男とダメ少年なんてとんでもない。
弁護士マイクが手当て目的で痴呆気味のレオという老人の後見人になることを決めると、それがもとで老人の孫のカイルを家に居候させることになってしまう。しかしカイルはマイクがコーチを務めるレスリングチームでズバ抜けた才能を発揮し、いつしか二人の間には親子のような絆が芽生え始める。だがドラッグ中毒のカイルの母親が彼とレオを引き取りにやってきて…というお話。
カイル役の青年は好青年ですが、思春期の難しい年頃の子そのままの印象のアレックス・シェイファー君が存在感があったなあ。でも素直でいい子なんですよね。主演のマイク役にはポール・ジアマッティさん。メインはカイルとマイクの心の交流だと思います。
結局マイクが老人を騙して施設に入れて小切手をもらってた事が露見してしまい信頼関係が揺らぐ。カイルの、マイクを信じていたからこその反動で沸き起こる「裏切られた」という感情が、強く胸を打ちます。
特別劇的なことが起こるわけではないのだけれど、何気ない描写のいいところやダメなところが現実味あるというか。だからこそ癒されたしジーンときちゃうものなんだけど。買い物に行った妻ジャッキーとカイルとの関係が何となくいい雰囲気でした。
ラストの展開がややあっさりでちょっと物足りないとは思ったけれど、過ちを償い再出発するところは好感的。それにエンドロールがいい曲でしたね。
- 関連記事
コメント