
【概略】
赤い館村に引っ越して来たメアリは、7年に1度しか咲かない不思議な花“夜間飛行”によって一夜限りの不思議な力を手に入れる。
アニメーション
.0★★★☆☆
色々なシーンが、あのジブリの映画のシーンね、と思わせられる映画でした。一応ジブリの手を離れたのに、「ジブリ」看板に頼っているように見えて、そこは嫌だったな。
ジブリ映画に比べて老人・大人たちに活力がないのは現実味あるけど、「魔法なんていらない!」という台詞があるわりには、たいして魅力的な魔法を使っていない。
世界観も狭い。「アリエッティ」も「マーニー」も確かに狭かったけど、これも米林作品のお約束なんでしょうか?
上記の両作品もそうだったけれど、やっぱり心にズシンと響いてくるものが感じられません。宮崎作品が完璧といっているわけではないです。一応最後にはハッピーエンドで終わっていますが…モヤモヤ。
なんせ、ストーリーの方向性やテーマとかが、「アリエッティ」や「マーニー」と同じ感じでした。つまり鑑賞者が本編を見て何だかモヤっとするってやつです。
ただアニメーションは結構作りこまれているし、ジブリとは違う意味で現代的な画をもってきた部分もある。悪くはない小品、といった感じで初期作で傑作にはなりえないところが残念だと思います。
とはいえ、全体的には万人向けを目指した感じで前2作品と比べると、そこは見やすいように感じました。
冒頭で夜間飛行の花の種を盗んだシャーロットおばさまの代わりにメアリが最後まで仕事をなしとげた感じに着地するけど、それはおばさまがしたほうが良かったのでは、とは思いました。
ピーターが男前なのはわかった。
魔法の大学もあまり魅力的に感じられませんでした。校長とドクターくらいしか前面に出てきてないからかな?やっぱり魔法がテーマの割には、肝心の魔法が「すべての魔法を解く魔法」くらいしか有効性がなかったのがねー。
コメント
というタイトルで覚えたいワタシです。
「思い出のマーニー」は大好きだったのですよ。
やはり、原作によって違ってくるんだなーと思いました。
「アリエッティ」は未見です。
思えば、アリエッティやマーニーがそうだったように、
人の心の闇の部分に焦点を当てるのが好きな監督のように思います。
それを無理やり万人向けにしたから中途半端な感じになってるんだと思います。
本作で言えばメアリの容姿に関するコンプレックス。
赤毛が凄いと言われて杉咲花の鼻が高くなっていたでしょう。
コメント&TBありがとうございました。
独立したからには新しい事に挑戦して欲しいという意見も分かりますねぇ。
画が似るのはまあ仕方がないにしても、内容まで似せなくても、とは思いますもの。
この作品も宮崎アニメの域から抜け出せてない感はありました。
かなり置きに行っている風には観て取れましたし、そこは監督さん的には「(興行的に)失敗する怖さ」が多少あったのかなあとは思います。
万人受けする劇場用アニメをオリジナリティ組み合わせて作るってのは難しいのかもしれませんね。
「アメリと自動販売機の写真」にすればよかったのかな? 私、強力な宮崎駿アンチ(と言うよりはジブリ駿アンチか)なので、これはこれでいんでね?くらいなのですが、アリエッティ、マーニーみたいな独自路線の後に前回やってる魔女をぶつけたのはまずかった。比較されてしまう「魔女の宅急便」の魔法も箒で飛ぶくらいしかやってないのだけど、とりあえず飛ばしておけばそれでOKと言われてしまう宮崎駿だからそこで争ってはいかん。
アリエッティはともかく、マーニーは特に独自路線で言っていた作品だと思うんですよね。
そのテイストを、この作品ではあまり感じなかったこと。場面場面で「あれこれ(ジブリ映画で)見たな…」と思わせられる映像演出の数々。ふじきさんのいうとおり、魔法が箒で飛ぶくらいなのは宮崎さんだから飛んでればいいんじゃねというのは確かにあった。けれど、これはスタジオ・ポノックの初期作品なのです。
興行を失敗出来ないのは勿論そうなのですが、これでポノックファンになった人は、
ジブリのような絵、演出の作品をまた求めますよ。
「ジブリの絵を残したかった」という思いがあった(らしいとか)のはわかりますが、
わざわざ残さないと、今までの名作たちは消えていくのですか?という思いも勿論あります。
そもそもジブリ宮崎が新作に着手している今、独立自体が正しかったのかと。
確かに、興行的に失敗できないという思いは作品から伝わってきます。
一応ジブリ的な絵の中に、現代風のアニメ絵が一瞬一瞬入ってきてはいるので、
だから、動きとか、シーンの中でちょっと新しいジブリを感じとれる。
でも、やっぱり米林監督の作品なのだから、自分のアニメを貫いてほしい思いもあるんですよね。
まあ問題は、「引退する」をすぐ撤回して新作作ろうとする宮崎さんにあるのかもしれませんが。
ジブリ「もう新作を作らない」→俺たちが引き継ぐフォー!→「やっぱり新作作るわw」→独立した意味は…。
という流れなのかな。
この作品の紹介で「ハリポタみたいな学校に」と聞いていたんですが、魔法学校に来た時のワクワク感がまったく感じられなくて、ホント魅力がなかったですよね。ジブリの既視感も付きまとうし、どのシーンも比較せざるを得ない感じでした。
せっかく独立したんだから自分の好きなものを作ればいいのに。失敗が怖いからといってオマージュのオンパレードでは成功もないですし…。
ふたをあけてみれば、魔法学校の話ではなかったという感じですね。
前半の村でのエピソードも長いし、全体としてみればまとまっているとは思うのですが、とにかく既視感が凄かった
ここまで既視感が凄い作品ってあんまりないですよね
魔女の話で魔法がテーマなのに、やっぱり全く魔法がでてこないのも、マイナス点だったと思う…
すべての魔法を解く魔法が凄いのはわかりますがその凄いも感じられないまま「あの映画だ…」「この映画だ…」という画づら、演出をずーっと感じたまま最後までいっちゃう
ある意味では挑戦的ですが、それはダメな挑戦のほうですよね
とにかく最初の「ジブリの絵を残したかった」というのは理由にならない