
【概略】
ブリストル運河で発掘された黒人奴隷の遺骨。アメリカに運ばれたはずの奴隷が、なぜイギリスに?調査を開始したジリアン博士たちの前に立ちはだかるアメリカ独立にまつわる巨大な謎。そして、初の黒人大統領を目指すジョイ上院議員を巡るドス黒い陰謀とは…。
アドベンチャー
.0★★☆☆☆
イギリスのミニドラマシリーズ「ボーンキッカーズ」の続編です。前作もそうだったけれど、アメリカが作る同系統の内容よりも視点や内容がイギリス寄りなのがちょっと面白い。
前半の「戦士たち」では、見つかるはずのない場所からの奴隷の遺骨で問題が発生。人権問題やらの騒ぎも起こり、いっけん関係のないアメリカ大統領選挙のゴタゴタまでもが関係してきます。
海自局で航海の200年後に改ざんされた航海記録、手かせをつけて運ばれる政治犯?など、話は大きくなっていきますが、かつて北アメリカにも存在したマルーンとよばれる脱走した奴隷達の武装集団、そしてそのリーダーのオーバンが、結果としてアメリカの独立戦争を助けていたという事実にたどり着くんですね。大統領選挙問題に関してはそれ以外に思いつかない結果ではあるものの、それにしたって人種問題って難しいですよね。
海外ドラマでも映画でも「初の黒人大統領」でよくストーリーが作られていますが、実際に人種の壁を乗り越えた方が今はいますね。
そしてやはりあの剣の謎は続いていくんですねー。
後半の「文明発祥の地」では、イラクで盗まれた粘土版がバビロニア神話の預言書の一部で、ジリアンたちのかつての仲間カミールがとある話をもってくるというもの。
バビロニアの地母神であるティアマトをマルドゥクが倒して天地が出来たというバビロニア神話の伝説で、予言をのこしたといわれてます。現存しているものには続きがあって、それがアレクサンドロス大王の侵略の際に「隠された」とされ、今回盗まれた粘土版がその続きだとされるんですね。あくまで予言を成就させてゲートとなる人物をみつけることによりイラクの和平と希望を信じるカミールとは別の思惑が裏にはあるんです。
さてどう公的に遺物を洗浄するか、という問題で、教授をだしに使うところは地味に笑えちゃった。
それにしてもラストでカミールの謎の言葉…今度はヴィヴィの謎が勃発!?


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